【44歳中年サラリーマン、初めてのインドひとり旅】3日目:ガンジス川散策
ホテルにチェックインして、
荷物を整理。
ちょっとまったり。
さあそろそろ、ホテルを抜け出し、ガンジス川沿いを散策だ。
さすがに、通りすがるインド人のほとんどに声をかけられる。
ニューデリー駅では完全無視だったが、今は心のゆとりがあるので、適当に返事する。
「どこから来た?」
「どこだと思う?」
「ジャパン」
ほとんどが一発で正解。
たしかに日本人は目立つ。
ゴルフのドライバーでないと届かないような遠くにいても、「あっ、あそこに日本人がいる」て分かる。
声かけはニューデリーとは傾向が違う。
ニューデリーでは圧倒的に大人気だった「シンゾー・アベ」の名前はここではほとんど出ず、テレビドラマ「ガンジス河でバタフライ」の「長澤まさみ」をネタにした声掛けが多かった。
「オレの店には長澤まさみがやってきた。写真もあるぞ。見にくるか?」
なかには、「 ISSAがオレの店に来たんだぞ 」って得意げに話しかけるのもいて、なかなか面白い。
長澤まさみは分かるが、ISSAに反応するとでも?
そもそもISSAって誰? エグザイル?
さらに、怪しいのになると、
「ハシシあるぞ」
でも、不思議なことにエロの誘いは無かった。
(ニューデリーでもエロは無かったが、たまたまか?)
そうこうするうちに、 アルカホテルか5分も歩くと、ガンジス川のガート(河岸に設置された階段のこと)の中で一番有名なダシャーシュヴァメーダ・ガートが見えてくる。
すばらしい。
この風景が見たくて、
この風景の中に自分を溶け込ませたくて、
はるばる日本からやってきたんだ。
さて、ここらへんで、僕は手を洗う。
ガンジス川というと沐浴だけど、ガンジス川は恐ろしく汚い。
ガンジス川には、生活用水、糞尿、死体、工場排水、化学物質など様々はものが流れており、世界一虚弱な日本人が沐浴すればタダではすまないと聞いてたので、アライグマのように手を洗うだけにした。
一応社会人だし、休暇をとったあげく、ガンジス川に入って病気になりましたでは、僕のサラリーマン人生がジ・エンドでしょうから。
でも、ガンジス川に行ってクビになりましたってのも、退職理由としては面白いかもしれないけどね。
ガンジス川の河川敷で知り合った日本人の学生は沐浴してた。
彼はあれから大丈夫だっただろうか?
僕も学生だったら、絶対に沐浴してたけどね。
若いって、うらやましー。
ガンジス川に飛び込む子供たち。
楽しそー。
我が物顔の牛たち。
牛は神聖な動物です。
モー。
おみやげ街。
この少年のところで、シルクのスカーフとTシャツを購入。
呼び込み、セールス、顧客対応、すごくシッカリした少年。
我が社にスカウトしたいくらい。
滞在中、洗剤や、歯磨き粉などの日用品やスナック菓子などは、このおっちゃんのお店を利用。
午後は、ホテルのテラスで優雅にビールでも。
贅沢な時間が流れていく。
インドに来て初めて心身ともにリラックスできてる。
昨日ニューデリーで悪戦苦闘してたのがウソのよう。
夜は、プージャー(礼拝)を見に。
午前散策したダシャーシュヴァメーダ・ガートで、毎晩やってるそうだ。
まるであたりは劇場空間。
伝統的な音楽と踊りに、炎、光の具合が幻想的に混じりあい、とてもスピリチュアルだ。
川からもたくさんの見物人が。
なにをやってるのか分からないが、何か大きなものと一体になるかのようなスピリチュアルな感覚に陥る。
額に朱色の何かを付けられた。
僕も少しはインド人と一体になれたような気がした。
プージャの傍らで、子供がガネーシャを担いで来た。
そうだ、今インド全域ではガネーシャ祭りをやってるんだ。
僕は、プージャを見ながら、無心になっていた。
大いなるものと一体になると、あらゆる悩みがどうでもよくなる。
自分の存在もどうでもよくなってくる。
僕は神の存在は信じない。
しかし、絶対的な真理、絶対的な何かは存在すると思う。
その何かの断片を何となく感じたような気がした。
この幻想的な雰囲気がそんな気にさせる。
ガンジス川の夜はふけていく。
To Be Continued.
「4日目:ガンジス川のボートに乗る」に続く
http://tatsuya1970.com/?p=4323
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