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日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方

公開日: :

会社に電話がない
顧客に会わない
10連休が年4回
という会社がある。
いいなあ。
でも、なんちゅう非常識な。
本当にこんな会社でちゃんと仕事やってるの?
できるんです。本書を読めば。
本書はリンクアンドモチベーションによる組織診断で2年連続社員満足度が高い企業ナンバーワンに選ばれた会社「ECスタジオ」のノウハウを余すところなく記載してます。

そうはいっても、社員満足度よりも顧客満足度が先だろ!
って眉をしかめる方は、絶滅危惧種。
大前研一流にいえば、旧大陸の人間。
会社とは苦労する場所と思ってる「会社道」の達人。
ここで、ひとつアメリカの例。
優良航空会社サウスウェスト航空は
「社員第一主義・顧客第二主義」
という方針を掲げている。
乗客にフライトを楽しんでもらうためにジョークを言ったり、ラップで機内アナウンスをするなどのパフォーマンスで有名。
社員採用では「ユーモアのセンスがあること」が採用基準になっており、「社員がふざけすぎている」というクレームにたいしても、
「ご理解いただけないのなら、別の航空会社を利用してください」
というエピソードがあるほどの徹底ぶり。
よく三波春夫の「お客様は神様」って言葉を引用して使う人いるけど、ほとんどの人は勘違いして使ってる。
当の三波春夫も言葉が一人歩きしていると当惑していた。
それについては三波春夫オフシャルサイトを参照
http://www.minamiharuo.jp/profile/index2.html
お客様は神様ではない。
その前に常識を逸脱した要求をする客はお客様ですらない。
その要求に対して上司から無理な対応を強いられて社員は疲弊する。
属人的な対応は属人的な作業が発生するのでそれはコストに転嫁され最終的にはお客様にも迷惑をかけることになる。
そうではなく、
「お客様は神様ではなく、パートナー」
だと考えることで、当社のように、社員満足度を向上させ、結果的にお客様に「ハイクオリティ・ロープライス」ができるのだ。

前置きが長くなったが、当社は
「社員が満足していない会社は顧客を満足させることはできない」
という方針のもと、様々な非常識な驚くべき仕組みがある。
その一部をご紹介

■顧客に会わない、電話を受けない
 当社には電話がない。
 それは良質で安いサービスをするため。
 営業はホームページのみ、カスタマーサポートもメールのみ。
 これを徹底すると、
 営業マンがいらないし。電話がかかってこないので仕事に集中できる等等メリット多し。
 なるほど、たしかに
 電話がバンバンかかってきて時間をとられ、気持ちよく、顧客のためになる業務なんかできない。という意見に納得。

■社員のやりたいことをさせる
 モチベーションがあがるのは「自分の得意なこと」や「やりたいことがやれている」状態のとき
 モチベーションが下がるのは、「会社からやらされてる感hが強い」仕事

■決して怒らない
 怒られてやる気がでるなんて、ウソ。
 怒られないために頑張るようなモチベーションは長続きしない。
 上司が部下を見極め、足りない部分をフォローして上司と部下が共に成果を出していくという姿勢が重要

■しないこと14か条
1.インターネットで活用できないことはしない
2.株式公開しない
3.他人資本は入れない
4.経営理念に共感していただける会社としか取引しない
  経営理念に共感できない会社とは、たとえ収益があるビジネスでも取引はしない。
  顧客とは一緒に成長していく関係。
  仕事だからといって考え方の合わない相手とは付き合わない
5.経営理念に沿わないビジネスはしない
6.特定の組織に所属しない
7.社員をクビにしない
8.売上目標に固執しない
  数字に固執すると社員が無理をし顧客に迷惑をかける可能性がある
9.サービス向上に妥協しない
10.守りに入らない
11.高価格なサービスは提供しない
12.会社規模を追求しない
13.日本にためにならない事業はしない
14.日本市場だけにこだわらない。

その他、仕組み以外にも、当社が活用している具体的な ITツールもあますことなく紹介してるので、とても参考になる。
本書は、ECスタジオという会社の宣伝という側面を割り引く必要があるかもしれないけど、社員が満足してなくて、どうやって顧客を満足させれるのか。
そもそも会社の存在意義とは何ぞやってこと。
社員を疲弊させるまで働かすことに意味はないし、よけい業績が悪くなるだけだと思う。

ただし、これには1つだけ忘れてはいけない条件がある。
やらないリストにあるが、
当社は社員をクビにしない。
クビにしないからこそ、採用に真剣になる。
採用が一番大事なのだ。
『ビジョナリー・カンパニー2』風にいうと
適切な人間をバスに乗せること。
適切な人間をバスに乗せれば、管理する必要はない。あとは勝手によくやってくれるから。

そうよね。
もし自分が会社を作るとしたら、こんな会社を作りたいよね。
そのときは当社を参考にしよう。
理想の会社がここにあるような気がする。

PS.
本書は、ツイ友のHALさんのブログで紹介されてましたので、読みました。
いつも興味深い本の紹介ありがとうございます。
HALさんのブログ
http://thewisdomofcrowds-jp.com/2010/12/03/sr011/

(参考図書)
『ビジョナリー・カンパニー2』
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=2353582


神田昌典氏の一連の著書もECスタジオと同じような考えですので、こちらもお薦め。


ハイクオリティ・ローコストを実現するためにクラウドを徹底的に使われてるので、こちらもお薦め。
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3339196

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