フィンテックについての戯言
最近、フィンテックって言葉をよくきく。
今週の日経ビジネス、エコノミストという主要ビジネス誌でもフィンテックの大特集。
てなわけで、今回はフィンテックのついて戯言を綴る。
(日経ビジネス、エコノミストの内容とはまったく関係ない)
さて、銀行は上から目線で、いかにIT企業を取り込むかを議論しているが、ここが大きな勘違いであり、逆に銀行はIT企業に取り込まれることを心配しなければいけないと思う。
「イノベーションのジレンマ」
にあるように、知らない間に、聞いたこともないような企業に突然オセロのようにひっくり返されるだろう。
ITをたんなる業務効率化、今ある業務の代替手段、IT企業はしょせんシステムの受託業者という古い考えでは、もはやフィンテックの流れについていけないだろう。
業務からシステムを開発するのではなく、最新のテクノロジーから、何ができるかを考えることが重要だと思う。
AI、ロボットから何かできないか?
ドローンって使えないかな?
ブロックチェーンを使って何かできないか?
APIを公開して、よりよいサービスを開発できないか?
……。
前例がないから他行の動向を見てから。。。
まずは金融庁にお伺いを。。。
今までどおり、政府から言われることを座して待ち、忠実に政府のいうことを遂行するだけでは、
「政府にお伺いしてたら時間が勿体無いので、とりあえずやってみるべ」
というIT企業に破壊的イノベーションで焼き尽くされるだろう。
銀行の役目はどうなるのだろう。
送金業務はビットコインや、LINEやFacebookのメッセージアプリでできるし、
決済はPaypalやスクエアなどにとってかわるだろう。
融資業務は、クラウドファンディングがある。
ネットによって証券業界のリテールが壊滅したように、
馬車業界が自動車業界に駆逐されたように、
本屋がアマゾンに、、、
CDがitunesに、、、
タクシー業界がUberに、、、
歴史は繰り返す。
おそらく、銀行の店舗のほとんどが不要となり、銀行は「IT企業が提供するサービスの事務をする会社」、「顧客データ、取引データの保管会社」という位置付けになると思う。
さらに、ブロックチェーン技術によって、国が通貨を発行する必要がなくなったとき、一体どんな社会が待っているのだろう。
インターネットが全世界の人間の格差を解消しつつあるように、今度は現金の呪縛から逃れることができるかもしれない。
マーク・ザッカーバーグは最近、自分の全財産のほとんど5兆円もの寄付をすると発表した。
自分の子供の未来のために。
この行動を、当然だ、クールだ、と共感できるか、
もったいない、と思うかで、どちら側の人間かわかると思う。
IT業界は、常に世界をよりよくするために、プロダクト、サービスを開発してきた。
儲けは二の次で、彼らは、世界に良いインパクト、サプライズを提供するために仕事をしてる。
そんな大きな使命を持った連中たちに、GREEDと称され、短期的利益に走る金融業界が対抗できるのだろうか?
我々は時代の転換期に生きている。
とてもおもしろい時代に生きている。
20年若ければと、よく思う。
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