『君の名は。』を観て。
『君の名は。』が空前の大ヒットを飛ばしています。
高校生の男女の入れ替わりの青春アニメ映画。
主題歌がRADWIMPS。
今までの私では、絶対に観ないタイプの映画です。
しかし、一応企画系の仕事をしてる身としては、なぜ売れてるのかを感覚的に理解したいとの強迫観念で、観に行った次第です。
で、
後悔しました。
良い意味で。
今までアニメという理由だけで、スルーした映画がたくさんあったのだろうということに気づきました。
アニメを格下に見ていた今までの自分に後悔しました。
オープニングから映像の美しさに度肝を抜かれます。
とにかく、映像が美しい。
空、都会、田舎の風景。
主人公の女の子が住んでる町は、岐阜県の飛騨をモデルにしていますが、僕には1ヶ月前に訪れた徳島県の神山とシンクロしていました。
クライマックスのお祭りのシーンなんか、まさに田舎のお祭り、神山のお祭りもあんな感じでした。
さて、
予告編から伺えるように、序盤はラブコメタッチで話は進みます。
大林宣彦監督の『転校生』が好きだった私は、30年前の青春を思い出します。
あんなにリア充ではなかったですが。
しかし、こんなラブコメだけで、こんなに売れるわけはありません。
そう。
中盤、ある1つの事実が判明したことを境に一気に物語が変わります。
普通の高校生のラブコメだった物語が壮大なスケールの話になります。
そして、男女入れ替わりだけでなく。。。。
おっと、これ以上言うのは、やめましょう。
これからの展開がとても素晴らしく、こんなに売れる理由も分かります。
その壮大な話の中で、この2人がどうなっていくのか。
その過程で我々は感じることでしょう。
人との出会いは偶然なんかじゃなく、必ず意味があるのだと。
何か見えない糸で結ばれているのだと。
そして、
運命の人には必ず会えるものなんだと。
PS.最近のヒット映画について
最近はテレビ局とのタイアップやCMからはヒットは出てきません。
一般人に「感動しましたー」「泣きましたー」とか言わせるようなCMで大衆を騙せるわけがありません。
ジャニーズ、AKBを出したからといって、売れるわけありません。
『君の名は。』や『シン・ゴジラ』は、テレビでCMや宣伝を見たことがありませんが、TwitterなどSNSではすごい話題になってました。
本当に面白い映画は、SNSを通じて拡散します。
大衆は目が肥えており、簡単な仕掛けには騙させませんが、自分が尊敬する人、感性が近い人が薦めるものは信じます。
では、なぜ面白いのでしょう。
これらの作品には、虚構でありながら、本物を感じます。
それは、311以降の我が国の空気を的確につかんでいるからなのだと思います。
両映画とも311の影響は強く、311を映画の中に反映できています。
『君の名は。』『シン・ゴジラ』が同じ時期に大ヒットしたことは決して偶然ではないでしょう。
日本映画は、新しい時代に突入したのかもしれません。
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