「意識高い系」という病 〜ソーシャル時代にはびこるバカヤロー
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本
『「意識高い系」という病』という本を読んだ。
読み進めているうちに、自分の全てを否定されてるようで気分が悪くなったが、
自分を客観的に見つめる良い機会にもなった。
ここに書かれている
「意識高い系」とは、
まさに私のことではないか。
ビジネス書を読みあさり、Facebookやtwitterで意識の高そうなことを発言し、
さも「俺ってスゴいだろ」と自己アピールしてるイタい人。
まさに私のこと。
現実がうまくいかないから、自己啓発に逃げているのではないか。
英語を勉強する前に、ほかにすることがあるだろう。
ビジネス書を読むヒマがあったら、目の前の仕事をしろ。
ブログを書く、facebookを見る、
そんなことよりも、目の前の家族に向き合いなさい。
人間には変身願望がある。
現実がうまく行ってないとなおさらだ。
「なりたい自分」に変身するために自分磨きに精を出す。
そしてSNS上で褒められることで、自己が肯定される。
この快感は麻薬のようなもので、さらに自分磨きを加速させる。
ただし、SNS上での肥大化した自分と現実の自分との乖離も加速する。
しょせん、バーチャルな世界での「意識の高い自分」に酔いしれてるだけ。
なんか、私って何をやってるんだろう。
そうはいっても、「意識高い系」自体は悪いことではないと思う。
おかげで、英語能力は格段にアップしたし、読書を通じて多くの知見を得た。
ブログやtwitterを通じて、普段の生活では知り得ないような人と交流を始めたり、情報をえたり、体験をすることができた。
著者も言ってるが、
「意識高い系」の全てが悪い訳ではない。
要はバランスの問題、方向性の問題だと思う。
著者自身も、元「意識高い系」で、思考錯誤したイタい黒い歴史があるからこそ、今の立場になったはず。
だから、著者は、真剣に自分を成長させよう、社会を変えようともがいている「意識高い系」の人たちにエールを送りつつ、勘違いな「意識高い系」にならないように警告している。
読んで、自分のすべてを否定されたようで、気分が悪くなった本だが、
「意識高い系」の人は、この本を読んで自分を客観視することをお薦めする。
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