*

90年代最強のロックバンドのドキュメンタリー映画「オアシス:スーパーソニック」を観て、ロックンロールについて思いつくままに書いた。

 

 

 

 

1964年、ビートルズが「抱きしめたい」で初めて全米チャート1位となった。

それから20年後の1984年、僕は生まれて初めてレコードを買った。

ブルース・スプリングスティーンの「ボーン・イン・ザ・USA」

昨年亡くなったプリンス、ジョージ・マイケルが絶好調の年でもあった。

その10年後の1994年、オアシスのデビューアルバムが発売。

ウィンドウズ95が発表される1年前だ。

 

 

 

それから20年以上が経っている。

 

 

なんで、こんな話をするのかというと、昨日90年代イギリス最強のロックバンド オアシスのドキュメンタリー映画「スーパーソニック」を観て、興奮する中、いや待てよと思ったからだ。

 

僕にとって、オアシスのデビューは衝撃的で、デビューアルバム、セカンドアルバムと立て続けに、ぶっ飛んだ。最高にクールなロックンロールだと今でも信じている。

 

 

 

 

でも、

いや待てよ。

1964年のビートルズは最高にイカしたバンドだったはずなのに、1984年の中学生の僕からすると20年前のビートルズにはどこか古臭い感があった。みんなが凄い凄いというので、それを古臭いだなんていうことができない存在だった。

 

で、今の若いひとも、同じなのだろう。

あのオアシスのセカンドから20年以上も経っている。

ギャラガー兄弟も中年だし、今の若い人から見たら古臭いのかもしれない。

 

でも、オアシスをリアルタイムで観た僕からすると、いまだにクールなんだ。

労働者階級のチンピラからロックンロールスターに成り上がったギャラガー兄弟は、売れても襟を正さず、ずっと不良だった。この映画でも描かれるけど、本当のクズ野郎だった。政治的になることもなく、ヒューマニズムに訴えることもなく、悪態つき、喧嘩ばかりして世間を騒がせ、適当に作ったであろう意味不明の歌詞で、リアムは観客を見下ろしながら歌う。

 

人間的には、多分クソ野郎なんだろう。

クソ野郎を演じていただけかもしれないけど、やっぱりクソ野郎なのだろう。

 

いやそれでいい。

そもそもロックンローラーはクソ野郎がやる音楽だろ?

 

 

 

僕は、絶頂期をちょっと過ぎてから、2回ほどオアシスのライブを観た。

その後解散後も、リアムのバンド「ビーディ・アイ」と、ノエルのバンドのライブも観た。

リアムを観たのは真夏の炎天下のサマーソニックだった。

40度はあるだろうクソ暑いステージでの、モッズコートを脱がず、「ハロージャパン」とも「コンニチハ」とも言わず、ただただ両腕を後ろに組んで、観客を見下ろして、歌う。

 

 

天上天下唯我独尊

 

リアムを見てると、その言葉が浮かんできた。

 

 

 

 

 

 

 

いつの時代も、中年ロックファンはロックは死んだという。

ピストルズでロックは死んだというオッサンもいれば、ジョン・レノンの暗殺で、ロックは殺されたというオッサンもいる。

カート・コバーンでロックは復活し、その自殺とともにロックは死んだなどというオッサンもいる。

(僕もその一派だ)

あろうことにか、レニー・クラヴィッツが「Rock is Dead」と歌ったこともあった。

レニークラヴィッツ、お前がそんなことを歌う資格があるのか?と呆れた。(そういうお前は何様?というツッコミは横に置いとく)

 

 

 

最近の情勢を知らないから、違ってたらごめん。

最近のロックスターと呼ばれる人たちはお行儀が良すぎるのでは。

計算高いのではないか。

 

音楽で世界を救う?

 

そんなことできないのは、ウッドストックで証明済みだろ。

 

ロックンロールには意味はない。

 

ロックンロールとは、一生階級から抜け出ることのできないチンピラが成り上がる唯一の手段。

つまらない人生を忘れさせるもの。

 

 

リアムは、熱狂する何十万人の観客を冷静に見下ろして、人生最高の瞬間だとシミジミと感傷に浸る。

 

嘘偽りのない正直な気持ちだろう。

 

 

実力と運を兼ね備えた一握りのクソ野郎が、最高の自己肯定ができる。

 

そのクソ野郎が、ロックンロールスターなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

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