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『世界ハッカースペースガイド』を読んで

公開日: : 最終更新日:2018/02/02 Tech,

 

 

仮想通貨取引所コインチェックが、ハッカーによって、たくさんの仮想通貨を盗まれたと、連日の大ニュースだ。

 

こんな感じで、いまだにハッカーという単語は一般的にはあまり良い意味には使われない。

 

Wikipediaでは、

ハッカー (hacker) とは主にコンピュータや電気回路一般について常人より深い技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題をクリアする人々のこと。また、コンピュータの「内側」を覗く人としても使用され、この内側を覗く行為が破壊行為あるいは不正アクセスを伴う場合は、ハッカーではなくクラッカーと言い換える事が提案されている。

 

コインチェックから大量の仮想通貨を盗んだ人間は、ハッカーではなくクラッカーと呼ぶべきかもしれない。

 

とはいえ、IT系の人間の間では、ハッカーとは、とてもクールなイメージで使われることが多い。(あくまでも私の肌感覚)

 

ちなみに、私の中で、ハッカーといえば、

「攻殻機動隊」の草薙素子、「ドラゴンタトゥーの女」のリスベット・サランデル、「マトリックス」のトリニティとか、

クールビューティなイメージだなあ。(そんなハッカー絶対いない)

 

 

 

 

 

 

小室哲哉が、不倫騒動で引退した。

どうでもいいことだけど、こんなワイドショーを好む人間とは、まったく話が合わない。

 

他人のどうでもいいゴシップに興味を持つ人、

誰かが作ったものをただ消費するだけの人、

同じ日本人だからと言って、そんな人たちとは話が合わないし、合わせようとも思わない。

それよりも、国、人種は違っても、同じ感性、趣味を持っている人の方が話があうはずだ。

国家を超えた個人の時代では、国家や民族で一人の人間を縛ることなど、意味がない。

 

最近の仮想通貨の盛り上がりは、非中央集権社会への始まりのゴングが鳴ったにすぎない。

世界は、ナショナリズムに向かう勢力がある一方で、個人の時代にも向かってる。

特にビットの世界はそれが顕著だ。コードが共通言語になる。

実際、UpWorkなどのクラウドソーシングしてみると痛烈に感じる。

 

 

インターネット以前は

「独自の趣味を持ったコミュ障のオタクであること」

は、とても大変なことだった。

周囲の理解を得ずに孤立していただろう。

無理に周囲に合わそうとしてノイローゼになっていただろう。

 

しかし、インターネットでいつでもどこでも世界中とつながる現在、もうそんな心配はしなくてもいいかもしれない。

地球上には70億人もの人間がいる。

「独自の趣味を持ったコミュ障のオタクであること」

は希少価値であり、大きなアドバンテージになるかもしれない。

世界中の誰かがその知識を知りたがってる、会いたがってるはずだ。

 

 

とはいえ、どこにそんな人間がいるんだ。

 

この本がガイドブックになるはずだ。

ハッカーにとっての「地球の歩き方」

 

 

 

とても画期的な本だ。

類書は見たことがない。

著者が自らの足で目で耳で調べ上げた世界中のハッカースペースが紹介されている。

アメリカ、フランス、デンマーク、シンガポール、タイ、台湾、中国。。。

 

 

私たちは子供の頃、地球儀を見てまだ見ぬ世界に想像を膨らませた。

スティーブ・ジョブズは、The Whole Earth Catalogを読んでワクワクした。

1度でもモノづくりをしたことある人ならば、世界中のハッカーが集まる場所を記したこの本に、ワクワクするはずだ。

 

 

そういう私は、テクノロジーは大好きだが、ハッカーではない。

一応クソみたいなアプリを全世界に向けて公開しているが、ハッカーというのはおこがましいほど低スキルで、まだまだハッカーに憧れてるただのオッサンだ。

 

 

でも、いつかは世界中のハッカースペースを転々とする本当のハッカーになりたいと強く思う。

 

 

 

ハッカーは旅をする。

より豊かになるために。

(本書、前書きより)

 

 

 

 

 

 

 

 

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