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「InaHack 2018 1st Session “ideathon”」に参戦!

 

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6月16日・17日と、長野県伊那市で開催された「InaHack 2018 1st Session “ideathon”」に参戦してきました。

 

伊那市の課題をLoRaWANの力で解決するというテーマのアイデアソンです。

 

ちなみにLoRaWAN とは LPWA(Low Power Wide Area Network) と呼ばれる無線通信規格の1つで、省電力で広域をカバーすることができ、IoT 用途での利用に適しています。

 

 

1年前のハッカソンに参加して以来です。

その時はブービーだった悔しさのリベンジです。

 

 

 

 

1日目

 

初日はインプットのフィールドワークです。

 

 

長野県警、社会福祉協議会の方から、徘徊老人の問題をきき、質疑応対。

 

 

 

次はフィールドワーク。

マイクロバスで現地に向かいます。

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松茸農家訪問。

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ビニールハウス訪問。

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アルストロメリアという伊那が生産量日本一の花を栽培しています。

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最後は、伊那市役所の方のお話。

 

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※伊那市のキャラクター「イーナちゃん」

 

 

 

1日目はインプットで終了。

 

 

 

夜は懇親会。

参加者どおしでの交流です。

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伊那名物のローメン

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このようにハッカソンを通じて、伊那を知ってもらい、伊那のファンになってもらう。

ハッカソンツーリズムとでも表現できそうな取り組みです。 

この取り組みは、今回のアイデアソン主催の株式会社ウフルさんが、伊那以外にも、北海道釧路市熊本県人吉市などで取り組む地方創生を目的としたハッカソンの新しい形態だと言えます。

 

 

 

 

2日目

 

アイデアソンです。

 

私のチームは、

IoT企業でバリバリ、コンサルをされてる方、

通信企業で実際にIoT案件に携わってる方。

MashupAwardsで賞を獲得するほどのプロダクトが作れるエンジニアの青年。

ドローンを研究してる高校生。

 

とすごい面子です。

このメンバーの中では、私はただ変なアイデアばかりを供給する道化役のオッサンに過ぎませんでしたww

 

さて、昨日のフィールドワークで得た地域課題から、私たちは徘徊老人問題にフォーカスしました。

認知症の方が行方不明になったとき家族は「他人様に迷惑をかけたくない」と届け出をするのを躊躇する傾向があります。まずは家族で探し回り、親戚、近所に呼びかけ、もうどうしようもなくなったときに、警察や消防団に届けることになります。すでにその頃は日が沈んでおり、警察でも捜索が困難になってしまいます。

この世の中には、センサーがついた機械を携帯するような見守り系のサービスはたくさんありますが、高齢者本人がつけたがらない、持ちたくないと言ったことでなかなか活用されてないのが実態です。

 

そこで私たちは、徘徊を止めることよりも、捜索をすることを容易にするサービスにしました。機械学習とLoRaWANを活用し、普段人がいないのに人がいる先とその場所の画像をスマートフォンで表示できるというサービスです。

これは決して夢物語ではなく、もう1、2日あれば、それなりにプロトタイプは実装できるはずです。

 

 Service

 

 

 

 

 

 

 

で、結果です。

 

 

なんと、準優勝でした!

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優勝チームは、

シェアリングエコノミーとIoTを組み合わせた乗合巡回タクシー「お買い物タクシー」

暗くなりがちな買い物弱者問題を、明るく楽しい解決方法、サービスの分かりやすさなどから、圧倒的の評価の優勝でした。

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最後に、気づいたことをツラツラ綴ります。

 

 

若者

 

私のチームには地元の高校生がいました。

学校でドローンを研究しており、ドローンの知識は豊富で、私のようなオッサンでは想像もできない面白い発想を持っていたし、プレゼンでもテクノロジーに詳しい50人ほどの大人たちの前で堂々と発表したりして、すごい高校生だなーって思いました。

 

 もう1人の若者は地元のWEB系のエンジニア。

MashupAwardsで賞を取るなどハイスキルな若者でした。

 

 

よく、オッサンは「最近の若者は・・・・」って言います。

でもそれは、そんなセリフを吐くオッサンの方がダメだから、すごい若者が寄ってこないだけ。

すごい大人が集まるところには、すごい若者も集まる。

ただそれだけの話だと思います。

事実、長野県の山奥の街のアイデアソンでも、スキルフルな若者が普通に存在してたのですから。

 

 

 

アイデアソン

 

毎週のように全国どこらかしらでハッカソンが開催されていますが、ハッカソンで実際にサービス化されたものはほとんど聞いたことがありません。特にアイデアソンはもっとひどいと思います。

だから、僕はアイデアソンに関しては、正直ずっと懐疑的でした。

アイデアなんか誰でも考えつくし、実装してなんぼだと思っていますから。

 

しかし、今回のアイデアソンに参加して確信したことは、ハッカソンだろうがアイデアソンだろうが、参加者のレベルに大きく左右されるということ。

参加者が誰でもウェルカムなアイデアソンは、えてして「意識だけが高い人」が集まりがちです。「デザイン思考」などの流行のキラキラワードを多用して、「なんか俺たちいけてることやってる」と自己満足で終わってしまうことが多いような気がします。

 

今回のアイデアソンは、参加は誰でもいいという形をとっていますが、IoTというテーマ、アイデアソンなのにエンジニア枠があることからか、それなりのIoTの技術レベル、知識レベルの高い方が多かったように思います。

どこのチームも、もう1、2日あったら、今回のアイデアをある程度実装することができるメンバーのように見受けました。

 

 

 

フィールドワーク

 

アイデアソンの前に、実際に現場を訪問するというフィールドワークをすることで、地域の課題を発掘するという課題解決のスタイルが良かったです。

 

ほとんどのハッカソンやアイデアソンは、アイデアやプロダクトありきで進みます。

ニーズやマーケット、マネタイズなどは強引な後付けになってしまいます。

今回のアイデアソンのように実際にフィールドワークを行い、そこから課題を発掘し、それをITの力で解決するといったスタイルは、ありそうでないです。

困っている人を助ける、地域課題を解決するというのは、とても自然な動機だし、社会的意義があることです。本当のITのあり方、ITと人間が共存する社会の実現に繋がるのではないでしょうか。

 

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ということで、今回も多くの刺激と多くの学びを得ることができました。

 

しかし、inahackはアイデアソンで終わりません。

 

次回は、8月25日にハッカソンが開催されます。

InaHack 2018 2nd Session “Hackathon”

 

再びこのメンバーで開発し、実装してみたいです。

私はアプリの開発なら何とかお役に立てるはずです。

 

 

 

しかし、私の住んでいる広島から伊那は遠いです。

関係者の方々、すいませんが、まだなんとも言えません。

 

もし、行けることになったら、

その時は、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

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