レッドハッカソンひろしま2018
公開日:
:
最終更新日:2018/10/04
ハッカソン・アイデアソン レッドハッカソンひろしま2018
9月29日・30日に広島県・HMCN(Hiroshima MotionControl Network)主催のハッカソン「レッドハッカソン」がありました。
私は昨年に続き、司会を担当しました。
このハッカソンは、日本最大級の開発コンテストMashup Awardsの予選を兼ねており、優勝者は12月に東京で開かれるセカンドステージに進出できます。
私は昨年、Mashup Awardsの決勝を観客の1人として見ました。凄まじいレベルの高さに、とても刺激を受けました。
でも、こんな凄いのを、私みたいな枯れたオッサンが見るよりも未来を背負って立つ学生にこそ、見てもらいたい。
自分たちのモノづくりの先にこういう世界があることを知ってもらいたいと強く感じました。
学生の参加者を増やすために今年は、学生の参加費を無料にしたり、優勝チームに対して東京への交通費を支給することにしたり、事務局メンバーで学生にアプローチしたり。
そういった活動によって、参加者の半数は学生となりました。
また、女性の参加者は、過去最高の7名でした。
2年前はゼロ、昨年は4名、今年は7名、
このままだと来年は10名突破するかもしれませんね。
そんなこんなで、学生も多く、女性も多く、終始明るく楽しい雰囲気でした。
かといって、ウェーイな感じではなく、技術好きのストイックで健全な明るさです。
30年前くらいのSF漫画「AKIRA」の主人公のセリフっぽくいえば、
「ウェーイな意識高い系どもに舐められてたまるかよ。俺たちぁ健康優良ギークだぜ」
って感じですかねえ。(意味不明)
かといって、中高年をdisってる訳ではないです。
学生ばかりでは駄目です。
幅広い年齢層がマッシュアップすることで、化学反応が起こります。
結果は、その通りになりました。
優勝チームは、大学生2人と、50代、60代のおじさん。
学生の未熟なところをオジサンがフォローするという明確な役割分担ができていました。
全体的な感想
3年間レッドハッカソンを見ていますが、一番必死だったような気がしました。徹夜組も今までで一番多かったです。
そして、素晴らしかったのが、全チーム、動作するものを実装していたことです。
その作品のレベルも高かったです。
3年前はAPIを使ったウェブ系サービス、スマートフォンアプリばかりでしたが、今回はテーマをAI、IoTにしたことで、プロダクトに広がりが出てきました。
昨年私はMashup Awardsの本戦を見てるので、Web系やスマホアプリでは本戦を勝ち抜くのは難しいなとは感じていましたので、このテーマ設定は絶妙だったかなと自分を褒めたいと思います。
テーマがIoTなので、ARMさんに技術メンターとして参加していただいたり。
そのARMさんに引き寄せられて、スーパーギークな大学教授まで選手として参戦したり。
(おそらく、大学教授自らが選手として参加するのは、Mashup Awards史上初めてなのでは?)
という感じで、この3年間で、レベルは一番高かったと思います。
そして、参加者の皆さんの真剣さに心を動かされました。
最後の審査員長の総評の時に、ある参加者からレッドハッカソンにかける熱い想いを聞きました。
レッドハッカソンにこれほどの情熱を持って参加してくれてる方がいるということ。
レッドハッカソンが僕と同じくその参加者の人生を変えたという事実。
そういう思いをぶつけ、審査員もそれに真正面から応じるところを見るにつけ、熱いものが込み上げてきました。
自分たちがやってきたことのベクトルは間違っていない。いい方向に向かっている。
そして、レッドハッカソンがMashup Awardsとマッシュアップして3年が経ち、新たなフェーズに移行したのかのような手応えを感じました。
私個人
私個人のことをいいますと、
司会は昨年に続き2回目ですし、他のイベントでもよく司会をしますし、ここ1年で多くのLTをこなしてきましたので、昨年ほど不安ではなかったです。
スライドやタイムテーブルは前の晩に必死で昨年のをアップデートしただけで、準備は短期間ですみました。
ここ1年で個人的にもハッカソンやモノ作りの経験を積み、自分なりのハッカソンやテクノロジー、イノベーションに対する思いはあるので、話すことを事前に考えなくても、無意識に話している自分がいました。
しかしながら、何の練習もせず、ぶっつけ本番だったので、ちょっとつまづくとボロがたくさん出ました。チームビルディングの仕切りは混乱しましたし、発表会での段取りはグダグダでした。大きく反省します。
(審査員の紹介を忘れてたり、審査員にコメントを振らなかったり、最優秀賞の賞状授与の時とか。。。。)
そういったところを、レッドハッカソンの事務局のみんなにフォローしてもらい、なんとか進行が破綻することはなかったです。本当に皆さんに感謝です。
あと、調子に乗った個人的主観が多く、参加者を混乱させたかもしれないところも反省点です。
「アイデアなんか誰でもできる、実装してナンボ」と言ったけど、
審査委員長ののびすけさん曰く、
「アイデア重要。自分の今のスキルで実装するのではなく、技術的に攻めていくこと、挑戦することが大事」
深い。確かに。
私が作るものが大したことないのは、自分でできる範囲のものしか作ってないから。短期間だからといって、自分のスキルの範囲内でとりあえず動くものを作るだけではいけないことを改めて気づきました。
あと、私は「綺麗なパワポよりも動いてナンボ、パッと見て分かるもの」と言いました。
その影響かもしれませんが、全くパワポを作らずプロダクトだけを見せることで勝負したチームがいました。
僕の言ってることは間違ってはないと思うけど、司会者の意見は参加者に大きな影響を与えるという責任を改めて感じました。
※本文と関係ないですが、審査員のKULAさんとのツーショットは記録として残したい (エロオヤジ?)
最後に
優勝は1チームだけですが、それで全ての優劣がつくものではありません。
即席チームでゼロから短期間でモノづくりに挑戦したこと。その行為、そのプロセス全てが素晴らしいということ。
審査員ののびすけさんも、KULAさんもおっしゃってましたが、レッドハッカソンの審査結果は、今日の審査員がそう言ってるだけに過ぎません。
過去のMashup Awardsでも、予選を落ちても、本戦で良い成績を収めた作品はたくさんありました。
だから、レッドハッカソンで終わりにするのではなく、本戦目指してエントリーして欲しいですし、Mashup Awardsが終わっても、ものづくりを続けて欲しいです。(もちろん私も何か作って応募するつもりです)
ハッカソンから直接、有名なプロダクトやイノベーションが起こったことは聞いたことがないです。
しかし、ハッカソンを通じて、スキルの限界を攻めて行き、ものづくりの楽しさを知り、ものづくりに目覚めること。
そういう過程が、自然にクリエイティビティに繋がり、いつか近い将来のイノベーションに繋がっていく。
講演会とかで高名な偉い先生の話を黙って聞いたって、イノベーションなんか起こるわけないけど、ハッカソンで、自分の脳でアイデアを絞り出し、自分の手を動かし、自分のスキルの限界に挑戦したことで、イノベーションのなんたるかが細胞レベルで浸透したはずです。
今年のMashup Awardsのメッセージは「Make Wow, Feel Wow」
「これ、つくったから見てよ (Make Wow)」
「おおっ、これ、すごいっ!! (Feel Wow)」
誰もがクリエイティブだった子供の頃、こんなやり取りを友達としたはずです。
そんな気持ちをずっと忘れなければ、イノベーションは生まれると私は信じています。
最後の最後に、私は来年からは仕事の関係上、テクノロジーやイノベーション的なことからは一旦離れますので、レッドハッカソンに関わることができなくなる可能性が高いです。
せっかくのご縁があったレッドハッカソンはずっと続いて、広島のイノベーションの起点となってほしいです。
次世代のイノベーターは、自らの手でモノを作ることが必須だと思います。レッドハッカソンはそういった次世代のイノベーターが産まれるキッカケになるはずだと信じています。
レッドハッカソンのますますの発展を祈念いたします。
PS
今回のブログは、レッドハッカソンの内容にほとんど触れてないポエムになってしまいました。
レッドハッカソンの様子は、こちらのトゥゲッターをご覧ください。
臨場感が伝わります。
PS. 過去のレッドハッカソン関連ブログ
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