人生をMASH UP ~名もなき普通のオッサンとMashupAwards
公開日:
:
最終更新日:2018/09/09
コミュニティ, スターウォーズ, ハッカソン・アイデアソン MASH UP, MashupAwards, オッサン, 人生
スター・ウォーズの最新作がヒット中だ。
そんなスター・ウォーズシリーズの中で、結構好きなのが、
スピンオフ作の「ローグ・ワン」だ。
ローグ・ワンには、ジェダイの騎士のようなヒーローは登場しない。
名もなき人たちの物語だ。
MashupAwardsという日本最大級の開発者のコンテストがある。
日本全国で予選があり、
その中から決勝に勝ち残るのは12チーム。
まさに開発者の中の開発者。
開発者のジェダイだ。
彼らは、プログラミングという名のフォースを操る。
2017年12月16日、東京でその決勝を見た。
ボキャブラリーがないが、
「凄い!」
の一言。
彼らは、本当にフォースを操るジェダイの騎士だ。
決勝の模様は、こちらをご参照。
テクノロジーの異業種格闘技戦を制した作品とは!?【MashupAwards2017決勝】
その興奮冷めやらぬ中、僕は、その打ち上げである「おつかれMashupAwards2017」に参加し、無謀にもLTを発表させてもらった。
ジェダイがひしめく中へ、名もなきオッサンが乗り込んだ。
※なお、当日のLTの内容から大幅に加筆・修正しています。
僕が、MashupAwardsというものを初めて知ったのは、2016年の夏だった。
広島でレッドハッカソンというものが開催されると、職場の上司から勧められた。
これは、MashupAwardsの予選も兼ねてて、優勝したら準決勝に進出できるそうだ。
その頃の僕は、1ヶ月前に、面白法人カヤック主催のクソゲー供養会でクソゲー大賞をとったとはいえ、今までハッカソンに参加したことがなく、ハッカソンには、こんなイメージを持っていた。
そう、ギークの中のギークたちが集まる場所なのだと。
興味はあるけど、不安だった。
しかし、僕の信条はこれ
実際に参加したら、
賞は何も取れなかったけど、
楽しかった。
そして、いろいろあって、
なぜか、今年レッドハッカソンの運営側になった。
今までは、MashupAwards本部の関係者がファシリテーターをしていたのだが、
昨年のファシリテーターの方が、
との意見で、いつのまにか、僕がファシリテーターに。
ただ、ファシリテーターだなんて横文字には抵抗があったので、チラシやWEBには「司会」という肩書きにしてもらった。
僕としたら、
昨年初めて参加したとき抱いてたイメージを、みんなに払拭してもらいたい。
ハッカソンの敷居を低くしてもらいたいので、
こんなイベントをしたり、
昨年女子の参加がゼロだったので、
女子大で講演したり。
宣伝ビデオを作ったり
せっかくなので、レッドハッカソンの宣伝動画を作りました!https://t.co/Uki7NUUHBq#レッドハッカソン #MA_2017 pic.twitter.com/tbDMRah9a1
— イノベーション・ハブ・ひろしまCamps (@Campshiroshima)
で、当日
なんとか、司会の大役を果たす。
嬉しかったのが、女性の参加者が
だったこと。
レッドハッカソンの閉会式が終わった後、
一人の女性が声をかけて来た。
「あの講義聞いて、興味を持ってきました」
「勇気を出して来て、良かったです」
彼女は、プログラミングできない。
でも来た。
その勇気は想像を絶するはずだ。
クソゲー大賞の僕でさえ、毎回ハッカソン参加前は悩む。
でも来た。
素晴らしい。
僕が、司会からファシリテーターになった瞬間だ。
そういう僕は、ファシリテーターだったけど、
ハッカソン中は自分の開発もしていた。
なので、単独で、Mashup Battle 1st Stage 関西に出場した。
1位とは1票差で残念ながら、撃沈された。
(1位が2人、2位が4人くらいいたけど)
ここでも、いろんなクリエイティブな人たちと知り合いになった。
クリエイティビティを刺激された。
僕は、今までスキルの無い「クソゲー開発者」という後ろめたさがあったけど、クソゲーといえどマーケットに流通しているプロダクトの開発者である僕をほとんどの人は同じ「ものづくり」の仲間としてみてくれるようだ。
ジェダイに憧れてる無名のオッサンでも、帝国と戦う戦士の一員としてみてくれる。
どんなに凄いアイデアでも、
アイデアだけではクソの役にたたない。
アイデアなんか誰でも考えられる。
それを具現してなんぼ。
作ってなんぼ。
Make !
(深圳の x.factoryにて)
時間はちょっと戻る。
2017年のレッドハッカソンに参加した僕は、
ハッカソンへの抵抗は少なくなった。
ハッカソンとかイベントに参加する前に、
悩んだら、毎度毎度この信条で乗り切った。
そのスピリットのおかげで、
長野県伊那市で開催された IoTのハッカソンに参加した。
東京のベンチャー企業の方々に人脈もできた。
その中の一社ソラコムさんには、11月に広島で講演とハンズオンをしてもらった。
「つくるけぇ!」という個人のものづくりの展示会にも出展した。
それも、自分に少し自信を持ったからだ。
「悩んだらゴー」で失敗したことはない。
自分の作品を、子供たちが目の前で遊んでくれる。
こんなに楽しいことはない。
Space App Challenge という NASAのオープンデータを使った全世界規模のハッカソンの予選に参加した。
その縁で、Space App Challenge チームで Maker Faire東京に出展するという凄い機会を得た。
そこで、ギャル電さんに会った。
それが縁で、12月に IoT LT 広島で講演していただいた。
GEEK NIGHTに来てもらった。
ちょっと話は外れるけど、
なんと、
GEEK NIGHTの準備の途中で寄ったスタジオでボーカルに誘われ、
バンドデビューした。
Maker Faireに参加したキッカケで、Maker Faire深圳にもお邪魔した。
深圳での経験は、自分の目を大きく開かせてくれた。
ここでも多くのベンチャー企業の方々と知り合いになれた。
今までの流れを図にするとこうなる。
レッドハッカソンが起点となって、
自分の世界が大きく広がった。
まさに、僕の人生は、
Mashup Awardsに MASH UPされた。
Mashup Awardsの決勝に進出するジェダイの影に隠れて、僕のような名もなきオッサン、吹けば飛ぶゴミのようなオッサンにも、Mashup Awardsは大きな影響を与えた。
映画「ローグワン」で、ドニー・イェン演じるジェダイに憧れる名もなき戦士は、最後の最後で、ジェダイのような奇跡を起こすかに見えた。
しかし、奇跡は起こせないと悟り、銃弾の飛び交う中を歩いていくシーンは涙なしに見れない。
僕は、今回のMashupAwardsの決勝を見て絶望した。
僕もいつかはジェダイになれると夢想していたが、本物のジェダイを目の当たりにすると、ジェダイには到底なれないことに気づいた。
しかし、
その絶望の中から、これからの時代を確信した。
クリス・アンダーソンが5年前くらいにいった「MAKERS」の時代が来たのだと。
より多くの人が、より多くの場所で、より多くの小さなニッチに注目し、より多くのイノベーションを起こす。そんな新製品は、集合として工業経済を根本から変える。
50万人の従業員が大量生産品を製造するフォックスコン1社につき、ほんの数量のニッチ商品を製造する新しい企業が数千社は生まれるだろう。
そうした企業の総和が、ものづくりの世界を再形成することになるはずだ。
ようこそ、モノのロングテールへ
(クリス・アンダーソン「MAKERS」最終章より)
誰もがジェダイにはなれない。
でも誰もがジェダイになる必要はない。
これからは、多くの名もなきメイカーズの時代になる。
名もなきオッサンの旅は始まったばかりだ。
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