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フェイスブック 若き天才の野望

公開日: : 最終更新日:2014/12/28 , ,

ここ2、3ヶ月、私の中では、facebookが大ブーム。
米TIME誌の2010年の顔に選ばれたこと、
映画「ソーシャル・ネットワーク」の公開、
チュニジア、エジプトなどのアフリカ・中東の民主化運動の原動力となったこと
で興味は膨らみ、関連本を読んだ。
まずは、映画の原作本『Facebook 〜世界最大のSNSでビルゲイツに迫る男(原題:The Accidental Billionaires)』
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3451719
そして、本書『フェイスブック 若き天才の野望(原題:The Facebook Effect)』

本書は、創業から現在に至るまで広範囲に、当社の成長、戦略をレポートする。
フェイスブックを理解するには最適な本だと思う。
なによりも貴重なのが、マーク・ザッカーバーグの取材ができていること。
(映画の原作本は、マーク・ザッカーバーグの取材はできていない)
ハーバード大学の寮の一室で始まったベンチャー企業が、成長していく過程で起こる様々なこと、
それらをどう決断し対応していったのか?
興味深い話題が次から次へと、、、
バイアコム、ヤフーからの買収提案
マイクロソフトとの提携
グーグルとの戦い
大学生オンリーから一般公開に踏み切ったこと
ニュースフィードの公開
プラットフォーム化
プライバシー問題
などなど、
ザッカーバーグをはじめ、たくさんの関係者の証言、取材から構成されており、とても読み応えがある。

フェイスブックは、世界中のプライバシーを扱う会社となった今、ただの一企業ではなくなった。
ザッカーバーグも言ってるが、公益企業に近い存在。
営利目的よりも、高貴で善良な企業であることが優先される。
創業以来、利益よりもサービス、人間に重点を置く同社の理念が、以下の関係者のコメントから読みとれる。
一部抜粋する。

マーク・ザッカーバーグ
「仕事上の友だちや同僚と、それ以外の知り合いとで異なるイメージを見せる時代は、もうすぐ終わる」
自分が誰であるという事を隠す事無く、一貫性をもって行動すれば、健全な社会作りに貢献できる。
オープンで透明な世界では、人々が社会的規範を尊重し、責任ある行動をするようになる。
「もっとオープンになって誰もがすぐに自分の意見をいえるようになれば、経済はもっと贈与経済のように機能し始めるだろう。贈与経済は、企業や団体に対してもっと善良にもっと信頼させるようになれ、という責任を押し付ける」
「より透明な世界は、より良く統治された世界やより公平な世界をつくる」
「人の信用を得るためには善良である必要がある。かつては、企業に善良さを求める人などいなかったが、それが今変わりはじめている」
「会社をつくることだけを自分のゴールにしたことは一度もない。ただ会社が存在するだけでなく、世界を本当に変える何かを実際に作ることなのだ」

マーク・ザッカーバーグの親友ケビン・コレラン
「フェイスブックの成功の最大の理由は、マークの動機が金ではないことだ」

製品担当副社長クリス・コックス
「マークは、フェイスブックがすばらしくて意味のある何かをするために、正しいことをやろうとして失敗するほうが、大きくてつまらない会社になるよりいいと思っている」

ピーター・シール(ペイパル創業者)
「フェイスブックモデルはグーグルとは根本的に異なる。会社の価値は、経済的、政治的、文化的、何の価値であれ、一番大切なのは人であるという考えに端を発している。世界中の人たちが自らを組織化することを手伝うのが一番大切なことだ」

フェイスブックを語るには、
経営という枠組みを大きく超え、
世界中の人々がプライバシーを公開することについての社会への影響、
世界中に人々が国境を越えてつながるという、政治への影響、
そして、人類の未来、人間の存在といった社会学、哲学という領域まで行ってしまう。
フェイスブックは、世界中の人々をつなげることで、世界政府を実現させるかもしれないし、
世界中のアイデアをつなげることで、グローバル・ブレイン(世界脳)に近づくという人もいる。

かつて、トーマス・フリードマンは、
Windows、インターネット、グーグルなどによって世界がフラットになったと言った。
彼らは情報をフラット化させた。
そして次は、人類全体がフラットになる番が来た。
人類は新たな局面に入ったのかもしれない。

PS.
昨日、映画「ソーシャル・ネットワーク」を観た。
これで、2回目の鑑賞。
自分の人生で劇場で2回映画を観たのはこれが2作品目。
1つ1つのシーンにまったく無駄がない完璧な映画です。
アカデミー賞作品賞を受賞しなかったのは残念。
ただ、この映画のマークのイメージを現実のマークと重ねてはいけません。
こんな変人がフェイスブックのトップであるはずがないですから。

(関連エントリー)
ソーシャル・ネットワーク
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3425118
facebook 〜世界最大のSNSでビルゲイツに迫る男
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3451719
ジョンレノンとFacebookとWikiLeaksと麦わらの一味
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3350748
チュニジアのジャスミン革命 〜FacebookとWikileaksが世界を変える
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3426387

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