Tatsuyaの2020年劇場映画ベスト3
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映画感想文 2020年劇場映画ベスト, Tatsuya
今年を振り返る自己満足企画「個人的映画ベスト3」です。
今年、劇場で観た映画はこちら
家族を想うとき
パラサイト 半地下の家族
デッド・ドント・ダイ
劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
TENET テネット
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
コロナを言い訳にしますが、今年はたった6本しか観てないです。
たった6本でベスト3とは、プロ野球のクライマックスシリーズみたいで如何なものかとの思いますが、Tatsuya’s Blog で2010年から続けている毎年恒例行事ですので、この中から個人的なベスト3を発表します。
第1位:パラサイト 半地下の家族
最高の映画。
格差問題について「高台で庶民を見下ろす強欲な富裕層 vs 貧乏だが日々を一生懸命生きている純粋な貧困層」といった単純な構図ではなく、貧困層家族が富裕層に寄生することを通じて社会の様々な問題を複雑に絡ませ、その難解なテーマを一級の娯楽作品として描いてます。
どんなに綺麗事を言ったところで、どんなに逆らったところで、格差によって染み付いた「匂い」への生理的、本能的な嫌悪感は消えないところに人間の本質を垣間見ました。
第2位:TENET テネット
いままで自分にとって、映画は以下の2つに大別されると思っていました。どの映画もこれに分類されるか両方の側面を持っていると思ってます。
・夢や勇気を与えてくれる娯楽としての側面
・歴史やこの世に起こっていることを分かりやすく教えてくれる啓蒙としての側面
TENETを観て、3つ目の側面に気付きました。
・言葉や数式で表す難解なことを映像化するという側面
温度を水銀を使って視覚化したり、センサーを通じて視覚化するように、言葉や数式では説明が難しいことを見える化することに映画の可能性があると思います。この作品では「時間の逆行」の視覚化に果敢に挑戦した映画です。理屈はさっぱり分かりませんでしたが、こういう世界なんだと割り切って没入すると新しい体験をすることできます。
第3位:家族を想うとき
こちらも「パラサイト」と同様に格差を描いた映画。
コロナによって、非接触を余儀なくされた我々は急速にデジタル化の波に放り込まれた。そしてデジタルな人間とデジタルについていけない人間との格差はますます拡大しています。
全産業がAmazon化していくとともに、そのデジタルを支えているのは物流であり、ラストワンマイルの宅急便やウーバーイーツといった宅配産業です。
家族の幸せのためにブラック宅配業で働く主人公の家族を通じ、家族がバラバラになっていく過程を描くことで、行き過ぎたデジタル社会に警笛を鳴らします。
今年は全然映画を観れませんでした、年間ベスト3をやり始めて11年で最低の数でした。
自分の発想、感性、アイデアの原点、仕入れ先は映画だと思ってます。
来年はたくさん映画を観ることができますように。
ちなみに、過去のTatsuya’s 年間ベスト映画
2019年
http://tatsuya1970.com/?p=14105
1位:パッドマン
2位:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
3位:グリーンブック
2018年
http://tatsuya1970.com/?p=12616
1位:カメラを止めるな!
2位:万引き家族
3位:レディ・プレイヤー1
2017年
http://tatsuya1970.com/?p=10900
1位:わたしは、ダニエル・ブレイク
2位:沈黙 -サイレンス-
3位:哭声/コクソン
2016年
http://tatsuya1970.com/?p=8491
1位:この世界の片隅に
2位:君の名は。
3位:マネー・ショート
2015年
http://tatsuya1970.com/?p=6571
1位:マッドマックス / 怒りのデスロード
2位:スター・ウォーズ / フォースの覚醒
3位:イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密
2014年
1位:ウルフ・オブ・ウォールストリート
2位:ゴーン・ガール
3位:アナと雪の女王
2013年
1位:愛、アムール
2位:ライフ・オブ・パイ
3位:風立ちぬ
2012年
1位:ドラゴン・タトゥーの女
2位:ヒミズ
3位:桐島、部活やめるってよ
2011年
1位:ソーシャル・ネットワーク
2位:ブラック・スワン
3位:127時間
2010年
1位:アバター
2位:ヒックとドラゴン
3位:オーケストラ!
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