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公開日: : 映画感想文

映画『オッペンハイマー』を観た。

オッペン

 

人類を滅ぼす可能性のある技術という点で昨今のAIの状況が重なる。
(監督はなにかのインタビューでAIとは関係ないと言ってたようだけど)

原爆の惨状や反戦がテーマではないから、広島の原爆描写は全くなくて日本人には不満な人も多いと聞くけど、クリストファー・ノーランらしいクールな視点で客観的に観れた。

とはいえ、ドイツ降伏で原爆を使用しなくていいという空気になったときに「次は日本」というセリフに胸をえぐられる。
何回も広島、長崎という言葉が出るたびに心を揺さばされる。
原爆が作られていく様子に未来を知ってるのに傍観しかできないやるせない気持ちになる。
8月6日に米国人が歓喜する様子に複雑な気持ちになる。

不満があるとすれば、作風だから仕方がないけど、カッコよすぎてエモさが少ないところ。神に近づいた技術者の葛藤という話なら、暗号解読のエニグマを発明した科学者の人生を描いた「イミテーションゲーム」の方が感情移入はできたかな。

 

 

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