『はだしのゲン』を読んで 〜戦争を起こさないためには情報弱者にならないこと
8月です。
広島人にとって、8月6日は特別な日です。
8時15分という時刻を知らない人はいません。
黙祷を捧げ、神妙な気持ちになります。
広島人は幼少のころから平和教育を叩き込まれます。
今はどうか知らないけど、8月6日の原爆の日は夏休みだけど登校日でした。
そういえば、教室の本棚には「はだしのゲン」が置いてました。
多分、広島県人の100%近くの人が「はだしのゲン」の1巻は読んだことあるはずです。
1、2巻で描かれる原爆投下直後の強烈な描写は、子供の頃に相当なショックを受けた記憶があります。
その凄惨な描写が教育上良くないとか、どこかの自治体が「はだしのゲン」を禁書にしたというニュースがあったことが記憶に新しいです。
平和記念資料館のマネキンが怖すぎて、子供のトラウマになるとかいう人もいたりします。
事実をありのままに後世に伝えることのどこがいけないのか、
事実にフタをすることに、とても疑問を感じます。
ということで、今日は「はだしのゲン」の紹介。
今はKindleでも買えるので、子供のとき以来、第1部(1巻~3巻)を読みました。
「戦争はいけません」とか教壇で教えたところで、今時の子供の心には響かないと思いますが、「はだしのゲン」を読ませば、一発で戦争の愚かさが子供の心に刻まれることは間違いないと思います。
さて、私のようなものが、「はだしのゲン」や原爆について語るのには、その資格がないと思いますので、別の角度から戦争について述べたいと思います。
私たちは
「戦争はいけない」
「平和が大切」
だっていうことは当り前なことだと思っています。
でも、日本人は再び戦争をする危険性は結構高いと思ってます。
なぜなら、
日本人は、他人と違う考えを持つ人に寛容ではなく、コミュニティでは凄まじい同調圧力が働くからです。
戦時中じゃなくても、学校、会社、地域社会の中で、これに似たような光景を目にしたことはあるはずです。
圧倒的に数的有利にいる無知な者たちが、まわりと違う人間を、集団でいじめる。
日本人は、戦時中とまったく変わっていないと思います。
「KY」という言葉が、「空気を読めない」の略ということじたい、私たち日本人が集団になったときの同調圧力を証明しています。
反韓本が売れてます。
世界にも類を見ないヘイトスピーチが社会問題になっています。
結局、70年たっても、根本的なところは、まったく変わっていません。
そして、テレビを情報源にしている人がいかに多いことか。
「テレビで言ってた」
「みのさんが言ってた」(今はいないけど)
「幸福途上国ニッポン」という本によると
日本人の70%はマスコミを信じるというアンケート結果。
これは、世界の中で圧倒的に高い数字で、日本人は世界一洗脳しやすい国民だそうです。
同調圧力が高く、テレビや新聞を信じる国民性。。。
口では「戦争はいけない」といいながら、
マスコミに煽られれば、簡単に戦争に突入してしまいかねません。
どうしたらいいか。
国民1人1人が、情報弱者にならないことに尽きます。
テレビはなるべく見ない。
本を読む。
多様な人間に触れる。
そうすれば、
戦争がどれだけバカバカしいことか、
細胞レベルで理解できるはずです。
とはいえ、マスコミに洗脳された人が圧倒的多数のなかでは、ゲンの家族のようにヒドい目にあうことは明白です。
それでも、勇気を持たなければいけません。
本当の勇気とは何か、
ゲンのお父さんが教えてくれます。
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