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おーい でてこーい

公開日: : 最終更新日:2022/04/02

最近、私のツイッターのTL上で、
ショートショートの巨匠星新一の「おーい、でてこーい」という作品が、
原発への警告の書として話題になっている。
私は小学生高学年の頃、星新一が好きで読んでるはずなんだけど、
すっかり忘れてたので、アマゾンで星新一傑作選を取り寄せた。

本書は星新一の膨大な作品から選び抜かれた珠玉の14作品を収録。
その中で、「おーい、でてこーい」は僅か10ページにも満たない作品だが、テーマは重く、恐ろしい。
オチには戦慄する。
この作品は1958年発表。
その2年後の1960年に福島第一原発の誘致がはじまった。
星新一の慧眼に驚愕する。
(なお、星新一の父は福島県いわき市出身)

恥ずかしながら、私は原子力については、まったく知識がない。
原発反対派の意見と推進派の意見、両方とも、一理があり、一概にどうだと言えない。
自分の考えが、人の意見によってブレてしまう。
もっと、自分の頭で考えなければ。
もっと、社会に目を向け、学習しなければ。

さて、本作品は、今の文明を謳歌するために、後世に負の遺産を残すことへの警告の作品。
それは、原発にもいえることだし、温暖化にもいえることだし、国の膨大な借金にもいえること。
破滅的結末はみんな分かってるはずなのに、その事実を見て見ぬふりをしている。
自分さえよければ、今さえよければ、だれかがなんとかするだろうって感じでね。

私の父親がよく言う言葉
「他人から与えられたモノをむさぼるだけの人間は野蛮人である」
私は40年間むさぼり続けた。
もっと、自分の頭で考えなければ。
もっと、他人に何かを与えなければ。

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