フェルメールからのラブレター展
東北に旅行中、宮城県美術館でフェルメールをやってたので、見に行きました。
世界に30数点しか存在しない17世紀オランダの巨匠フェルメールの作品が3点公開されてます。
これら3点ともに手紙がキーワード。
いまや、メールは当り前、
そして、ツイッターやFacebookでコミュニケーションをとる時代。
それらがないと生きていけないほど。
しかし、手紙にはドラマがある。
行動が制限されていた時代。
(特に女性は大変だ)
誰かに会うにも、何をするにも、どこに行くにも時間と何かしらの制限がかかってた時代。
だからこそ、手紙こそが遠く離れた人間とのコミュニケーションの重要な核となっていたに違いない。
時間をかけて、相手を思いながら、自分の思い、近況を伝えるために、手紙を書くという行為。
そこには、メール、SNSなどとは違い、魂が宿る。
「手紙を書く女と召使い」
「手紙を書く女」
大切な人を思い、手紙を書く心情が伝わってくる。
彼女たちに注ぐ、柔らかな光、優しい光。
この微妙な光の表現がフェルメールの魅力。
空間に着信音が割り込み、
機械が知らせてくれる。
You Gotta Mail !
とても便利な世の中だ。
それにくらべ、
手紙は受け取るのもいろいろと手間がかかる。
郵便配達人から直接もらったり、
ポストにとりに行く。
そして、
早く読みたい気持ちを抑えながら封筒を開ける。
中身を破らないように慎重に。
「手紙を読む青衣の女」
ドキドキしながら中身を読む。
誰も座っていない椅子がある。
その主からの手紙なのだろうか。
良い知らせなのか、悪い知らせなのか。
胸の前で手紙をギュッと握りしめる。
この手紙の差出人への思いが分かる。
遠く離れた愛する人からの手紙に違いない。
淡い光が優しく彼女を包む。
ad
- Tweet
-
この記事が気に入りましたら、ぜひTwitter、facebookボタンをお願いします。
ブログを書くモチベーションになります。よろしくお願いします。
ビットコイン投げ銭ウィジェット
関連記事
-
#表現の自由として皆で福島や東北の美味いもん教え合おうぜ
(2011年11月撮影) マンガ「美味しんぼ」の鼻血騒動のおかげで、福島の風評被害が広がってい
-
郡山駅前をブラタツヤ
11月5日から11月10日にかけて宮城、福島に行ってきました。 5日、6日は、南三陸町でボランティ
-
妻が石巻から帰ってきました
9月20日から、石巻動物救護センターにボランティアに行ってた私の妻が、さっき帰ってきました。 ht
-
ピカソと20世紀美術の巨匠たち
今日は広島県立美術館に行きました。 「ピカソと20世紀美術の巨匠たち」 ピカソ、マディリアーニ、キ
-
ゴッホ展ー空白のパリを追う
広島県立美術館で開催されている 「ゴッホ展ー空白のパリを追う」 に行ってきました。 パリ時代のゴ