キリングフィールドにミサンガを捧げる
1つ前のブログで、プノンペンにて物売りの男の子からミサンガを買った話を書きました。
そして、昨日私はそのミサンガをポルポト派率いるクメールルージュに虐殺された罪も無い人たちに捧げました。
キリングフィールドに行って来ました。
キリングフィールドとはThe Killing Fields
その名のとおり、虐殺の地。
キリングフィールド、その場所じたいは、今はただの静かな地です。
しかし、50年前に同じ場所で、悪魔のような凄惨なことがこの場所で行われていました。
いや、この場所以外にカンボジア全土で、虐殺が行われていました。
カンボジア人が同じカンボジア人を300万人虐殺したのです。(全人口800万人)
この人口ピラミッドをみたら分かるように25歳以上から一気に人間がいません。
カンボジアを発展させるための貴重な人材が無惨にも虐殺されたのです。
カンボジアの経済発展が遅れた理由がここにあります。
今回は日本語のオーディオで解説を聞き巡りました。
この静かな場所を歩くと、なんともいたたまれも無い気持ちになりました。
この看板を読むだけで身も毛がよだちます。
(クリックで拡大)
もうこれ以上、私はキリングフィールドの敷地内で写真を撮る気になりませんでした。
だから今回のブログでキリングフィールド内の写真はほとんどありません。
キリングツリーと呼ばれる木があります。
クメールルージュは母子を殺すときは母親の見てる前で先に子どもを殺したそうです。
子どもの両足を持ち、その木に打ち付けて殺したそうです。
それも、母親の見てる前で。
そして、子どもを殺したあと母親は全裸にされ惨殺されました。
キリングツリーのかたわらに、女性と子どもの死体を埋めた場所があります。
そこで私は、涙がこみ上げて来てその場所を直視できませんでした。
そこにはたくさんのミサンガが捧げられてました。
私は思わず、昨日物売りの子どもから買ったミサンガを捧げました。
これは、キリングフィールドに送られる前の刑務所。
今はトゥール・スレン虐殺博物館として、当時の恐ろしい様子が展示されています。
ここでは、凄まじい拷問が行われていました。
キリングフィールドで衝撃を受けた私にとっては、もうこの場所に入るのは無理です。
外から写真を撮っただけです。
外観だけでも、恐ろしい雰囲気が漂ってきます。
アウシュビッツ、ルワンダ、シリア、スーダン、ヒロシマ、ナガサキ。。。。
なぜ、人間は同じ人間に対して、このようなことができるのでしょうか?
キリングフィールドの中央には、菩提樹がたっています。
仏陀が悟りを開いたという聖なる菩提樹。
しかし、キリングフィールドでは菩提樹に拡声器が設置され、大音量で音楽がかかっていました。
強制労働を鼓舞すると同時に、殺される人たちの断末魔の悲鳴をかき消すために。
最後に私は慰霊塔に献花しました。
この写真が慰霊塔です。
ここにはたくさんの人骨が収められています。
そして、この慰霊塔にはガルーダという鳥とナーガという蛇がデザインされています。
両者は敵対関係にあるとされていますが、一緒にいるときは、平和を象徴していると言われています。
世界はガルーダとナーガがいて、敵対しています。
でも、ガルーダとナーガが揃ったとき、真の平和が訪れるのです。
我々の社会も同じ、いろいろな人間、価値観があります。
その多様性あふれるなかで、ガルーダとナーガのように、
人類みんなで一緒に平和で過ごすことを願ってやみません。
P.S.
ポルポト派、クメールルージュを知らない人は、まずはこの映画をみるべし。
全人類必須の映画「キリングフィールド」を。
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