【備忘録メモ】第26回八子クラウド座談会「こんなに進んでいるFintech!完全キャッシュレス時代に突入!」レポート
公開日:
:
Bitcoin, クラウドファンディング, セミナー, フィンテック Fintech, レポート, 備忘録メモ, 完全キャッシュレス時代, 突入, 第26回八子クラウド座談会
4月7日(土)、このイベントに参加しました。
八子クラウド座談会 第26回「こんなに進んでいるFintech!完全キャッシュレス時代に突入!」
八子クラウド座談会に参加するのは、3年ぶり2回目です。
私の本業は金融です。
フィンテックには大変興味があるので参加しました。
「八子クラウド」とは、ウフルの八子知礼さんと、八子さんに共鳴された方々がボランタリーベースでされてるイベントで、2010年から8年間、3ヶ月に1回くらいのサイクルで開催されてます。その濃い内容、豪華な登壇者の話が聞けることはもちろんのこと、登壇者と深い交流もできることから、毎回平均60人もの(良い意味で)意識の高い参加者が集まって来て、交流を深めています。まさにオープンイノベーションの場です。
コミュニティが主催するイベントで、ここまで運営がしっかりしていて、内容のレベルが高く、長く定期的に続いているのは聞いたことがないです。
講師が一方的に話をするというスタイルではなく、必ず講師・参加者を交えた座談会を用意し、みんなでテーマを深掘りできるというオープンなスタイルですし、講演だけ聞くことや、懇親会だけ参加するということを厳格に禁止しており、本当に勉強したいと思ってる人たちが集まるので、とても勉強になります。
偉い先生が来るようなセミナーではなく、こういったコミュニティが主催するイベントの方が、自分の経験則からいうと、勉強になるし、人脈も構築できます。
さて、内容をざっと、箇条書きします。
当日の講演を聞きながらPCにタイプした自分用メモをそのままコピペしてるので、わかりにくいでしょうが、ご了承ください。
違う点があったら教えていただければ幸いです。
1、プロトスター株式会社
アソシエイト鈴木雄大氏
テーマ「ICOの基本概念と2018年抑えておくべき3つのトレンド」
http://ico-news.jp/
・コミュニティを作ってる会社
・スタートアップ90社、繋いだVC40億円
(infostellar, Middlefield, Farmship, VACAMなど)
・ICO NEWS発行
・ICOとは?
エクイティでの調達ではなく、トークンを販売することで行う資金調達のようなもの
Private sale -> Pre-sale -> CroudSale -> ICO
・世界の大型ICOの例
Filecoin $257M 、Tezos $236
・タイの日本人スタートアップ
OMISE GO
・国内のICO
QASH, Comsa(テックビューロ)
・ICOのメリット
グローバルなファンベース、経営権を与えずに資金調達、早期のEXIT可能
・ICOのデメリット
責任の所在、SCAM(詐欺)多い
・2018年のトレンド
1、Native CryptoCurrency
・独自ブロックチェーンをもつ「独立した暗号通貨」
・イーサ、Steller、Qrumなど
2、トークン化
・テザー社のトークン
1USDT = $1(法定通貨)
ドルペッグしてる
3、DApps(Descsntrailzed Applications)
(分散型のアプリケーション)
・ブロックチェーンを用いたゲームがブームになるのでは?
(例)CryptoKittiesというゲーム
・ICOは支援型社会の到来を意味してる。技術ベースで実現可能なトラストレスな社会が近づいている
2、ストライプジャパン株式会社
エバンジェリスト 小島 英揮氏
テーマ「キャッシュレスとデジタルマネタイズの不可避な流れ~決済プラットフォームの選び方~」
https://stripe.com/jp
・キャッッシレス化は世界的流れ
1、高額紙幣、少額コインの廃止
2、中国
3、ボタン一つで決済(Google Pay ,Apple PAy)
4、無人レジ(Amazon Go)、現金断る店(ロイホー)
・アマゾン
買い物は楽しいが支払いにはバリューなし(Amazon Dash, Amazon go)
ライドシェアUberのバリューは支払い行為がないこと。
・根強い日本の現金主義
たくさん無駄をしながら現金が回る仕組みがある
現金主義は日本が突出
しかし、日本にある不可避な流れ => 人口減少 =>GDP下がる
つまり、これまでを同じビジネスをする人は、毎年ビジネスが縮小する
そこで、
1、インバウンドビジネス
・外国人にお金を使ってもらう必要がある。
・クレジット対応、チケット eコマース対応
2、デジタル輸出
これから求められるプラットフォームの求められるもの
・クラウド&モバイルビジネス
C to C、サブスクリプション(定期決済)
・カード情報非通貨
・多通貨決済対応
・API
・ペーパーレス
・運用負荷軽減
・キャッシュフロー
そこでSTRIPE
・簡単なコードとAPIで決済機能を実現できる
・キャッシュフローがいい
LyftはUBERと違って、翌週入金される (LyftはStripeを使ってる)
・カード情報が漏れることはない(トークン対応)
・サブスクリプションに対応
(例)ONEPAYMENT
STRIPE、AWSを使って高校生が起業
構想1週間、開発1ヶ月
STRIPEがあれば、UXだけ作ればいい
3、freee株式会社 新規ビジネス開発事業部長 公認会計士 花井 一寛氏
テーマ「freeeが取り組む本当は泥臭いフィンテック -中小企業と金融機関のイマ-」
https://www.freee.co.jp/
・よくある勘違い
freeeは無料じゃない、家計簿を作ってない
・仕訳を人口知能で、勘定科目を分ける(特許)
・請求書の発行、支払いを行う、
・freeeの思うフィンテック
「期待されてるUXと実際の金融サービスとの間のギャップ」を解消すること
freeeのいいところ
銀行業務:預金、送金、融資
・預金 ー>自動収集(スクレイピング、API)
・送金 ー>freeから送金指示 (会計ソフト上から送金指示できる)
・融資 ー>データで即時審査 (freeeのデータを銀行に提供することで即日審査が可能)
世の中の流れは、銀行のAPI公開努力義務
が、しかし
「通帳と現金大好き」という壁がある。
・そもそもインターネットバンキングを使ってない。(20%しか使ってない、日銀調査)
・地方銀行がIBを広めようとするには、まずは、PCを一緒に買いに行くところから。
・地方銀行に個人のメールアドレスが無い。ネットに繋がってない支店も多い。
・銀行員向け勉強会、銀行への常駐が必要
・省庁、議員さんへの説明
・そもそも中小企業がクレジットカードを持ってない。(中小企業のクレカ保有率20%)
結構泥臭い。
4、株式会社ネットプロテクションズ
NP掛け払い プロダクトマネージャー
中原 雄一氏
テーマ「FintechによるBtoB決済改革~現状と今後の展望~」
https://np-kakebarai.com/
ノンクレカのフィンテックサービス。
・全ての請求書払い(クレカ以外)をWEB上でアウトソースできる
・未回収リスク保証
・書類手続きも不要
なぜできる?
リスクを直接飲み込むから。
・多軸分析(例えば、どんな人が、どんなタイミングで、どんな・・・・)特許取得中
・機械学習、
・多様な決済方法、ニーズへの対応
・細かい商習慣のニーズに対応
・システムでできないことは、オペレーションで乗り切る
売り手と買い手を、我々が間に入って、システムや人海戦術でシームレスに繋げる
今後の展望:
・与信業務
・送金コストの提言
(相互送金、相殺 ー>送金コストがグッと下がる)
地味な活動を続けるうちに、大量のユーザーをまとめて一気に取り込むことで、フィンテックのプラットフォーマーになれる。
5、株式会社プラットフィールド
代表取締役 水田猛氏
講演テーマ「クレジットカード業界の現状と認証サービス」
http://unid.pw/wp/
・ROUTEPAY
・unID認証技術 (見たまま4桁でセキュアな認証)
・TVショッピングなどの遠隔決済に対応(あれはクレカ番号を電話で伝えている)
3D認証はセキュアだが、面倒臭い。
ワンタイムパスワードは、偽物のサイトでは防げない。
そこでunID認証技術
4桁の番号を見られても大丈夫。
背後で自動的に公開鍵認証をやってる。
6、株式会社CAMPFIRE
コミュニティ マネージャー 山中”ファンキー”直子氏
講演テーマ「クラウドファンディング活用方法とサクセス法則」
https://camp-fire.jp/
どうやったら、クラウドファンディングで、サクセスできるのか?
・ストーリー
なぜあなたがそのプロジェクトをする理由があるのか?ロマンがあるか?
・ムード
ローンチする前が大事、支援するムードづくりがあるか
・リターン
支援するのにメリットあるか?
・コスト意識
・継続行動
人間は継続する人のことを信頼する。
・客観視
以上、メモでした。
その後、パネルディスカッションを経て、登壇者、参加者交えてのグループワーク。
フィンテックのサービスについて、激論しました。
こういう内容について、最低限の知識がある人たちと話し合うのは、とても楽しいですが、毎回、自分の知識のなさ、アホさ加減を実感します。
あと思ったのが、金融関係者は、こういうイベントに積極的に参加するべきということ。
「金融機関の怠慢が、今の状況を招いてる」という意見が大勢を占め、金融機関はすごくDisられていました。
大手SIerやコンサル会社、銀行業界内のフィンテックコンソーシアムとか、銀行の身内ばかりにいるのではなく、コミュニティに積極的に参加し、こちらから情報を取りに行くこと、こちらから情報を提供するといったことも重要だと思いました。
PS.
私は2016年にCAMPFIREで資金調達を試み、惨敗したことがあります。
その時は20万円の目標に対して、8000円しか集まらなかったです。
今回の八子クラウドにCAMPFIREの方が来てたので、懇親会で、僕の失敗したプロジェクトについて意見してもらい、とても勉強になりました。
ad
- Tweet
-
この記事が気に入りましたら、ぜひTwitter、facebookボタンをお願いします。
ブログを書くモチベーションになります。よろしくお願いします。
ビットコイン投げ銭ウィジェット
関連記事
-
『ビットコインはどのようにして動いているのか?』を読んで、ブロックチェーンの仕組みを大雑把にまとめてみた
最近「フィンテック」なる言葉をよく聞くようになりました。 金融(Finance)と技術(Techn
-
「八子クラウド座談会」という勉強会に参加しました
昨日、八子クラウド座談会というクラウドの勉強会に参加しました。 これは、我が国のクラウド業界の重
-
(多分)ビットコイン寄付第1号
昨日、ふと、スマホを開くと、 僕がビットコインの財布として使ってるBlockchainからメッセ
-
資産運用セミナー(2009年の日本を占う)
広島銀行主催の「資産運用セミナー」に行ってきました。 講師は、T&Dアセットマネジメント 第1部:
-
中国のITサービスを体験してみた(その1:スマホ決済 WeChat Pay)
お盆休みに中国の深センに旅行してきました。 そのついでに、最近何かと話題のスマホ決済に挑戦