clusterのワールド「バーチャルCamps」を作りました
先日、広島県のイノベーション創出拠点である「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps」のバーチャル版(clusterのワールド)を作りました。(一応公認です)
こちらのリンク先から入場できます。
実物との対比
左側:実際のCamps、 右側:バーチャルCamps
※左側の写真はCampsのHPより
経緯
2020年2月下旬頃、世界中で猛威をふるっていた新型コロナ感染症が日本にも押し寄せてきて、多くのイベントが中止に追いこまれました。もちろんCampsも同様で、リアルイベントが全て中止になりました。
そこで、CampsのイベントをバーチャルでしたらどうかとCampsのコーディネーターの方に提案したのが始まりでした。
その後、5月になって正式にバーチャルイベントを6月27日に開催することが決定しました。
当初は、以下のCampsのHPの写真のように、すでに3Dモデルがあるようなので、これを使えるんじゃないかと安易に考えてました。
しかし、この画像は3Dモデルはなくて2Dのデータということが分かり、自分たちで作らないといけない状況になりました。
私はバーチャル空間を作ったことはないですが、すでに私の知人でお二人ほどclusterのバーチャル空間であるワールドを作って公開されている方がおられましたので、なんとかなるだろうというイメージはありました。
(ご参考)以下のお二人
GMOペパボ バーチャルオフィス (tichiseさん作)
バーチャル JAIST (yumu19さん作)
人間は天才でない限り自分が見聞したこと以上のことをイメージすることはできないです。 私がバーチャル空間を作ろうと思ったのも、新しいことをチャレンジされている方々を日常的に見ていたおかげです。
それからは、なんとかなるというの気持ちと締め切りギリギリにならないと動かない悪いクセからか、そのまま何もせずに時間は過ぎていきました。その私が無為な時間を過ごしている間にCampsの関係者の息子さんがマインクラフトでバーチャルCampsを作ったという知らせをききました。
おお、これは素晴らしい。
これをバーチャルCampsにしたらいい。
と思いましたが、よく聞くと、これは任天堂switchで作られたもので、clusterのバーチャル空間のデータ形式とは互換性がないものでした。
データ変換は、できないことはないらしいのですが、私がswitchを持ってないこと、ネット上の情報が乏しかったこと、自分で作った方が早いこと等から、これは断念し、私が作ることにしました。
Camps関係者の息子さんが作ったバーチャル空間という方がストーリー性があってベストなのですが、残念でした。
これで終わりというわけでは無いので、いつかclusterに移植していただきたいものです。バーチャルCampsは1つだけじゃないといけないわけではないですから。
ワールド製作
さて、今まで何とかなると思っていましたが、いざ自分が作ることになると、本当にCampsを再現できるだろうか?と不安になってきました。
悩んでもしょうがないので、clusterのワールドの作り方を見ながら、とりあえず手を動かします。
だれでもここに書いてあるとおりやれば、clusterのワールドを作ることができます。プログラミングは不要です。
とりあえず、手を動かしはじめて10分くらいの適当に机や椅子などを配置した画面。
なんとかなりそうな気がしてきました。
そのまま、図面など見ず、感性の赴くまま手を動かしていくと、現実を完全に再現しなくても、Campsっぽくなることに気がつきました。
「完全に再現する」というマインドを排除できてからは、一気に手の動きが進みました。
机や椅子などの形は同じでなくてもいいと割り切り、それに近い形状のアセットをどんどん配置していきました。
まったくモデリングはしていません。
(というのは言い訳で、モデリングする技術がないだけですが・・・)
ただ、Campsらしさを失わないように、ポイントは押さえたつもりです。
私が思うCampsらしさの1番の象徴は「本棚」です。
本棚をモデリングするのは面倒です。
それに、Unityのアセットストアやフリー3Dモデルのサイトで探してもイメージにあう本棚のモデルは見つかりません。
そこで
「実物の写真を壁に貼ればいいじゃん」
という発想が降りてきました。
この写真を
壁に貼り付けました。
FABエリアにある3Dプリンター、レーザー加工機も写真貼り付け作戦で、モデリングせずにそれっぽく見えることに成功しました。
ポスターも画像をそのまま貼り付けました。
あと、Campsらしさといえば、絨毯です。
アセットストアにあるものを配置しました。
これ以外は、大胆にデフォルメしました。
今回の目的は、Campsの完全コピーではなく、Campsのイベントを開催することなので、イベントを快適にできることに主眼を置きました。
後ろの人でも快適にスクリーンが見れるよう、現実ではありえないほど巨大にし、高い位置に設置、2スクリーンにしました。
会場の広さも現実よりやや広くし、開放感あふれるように天井はとっぱらいました。
(本当は、照明が面倒くさそう、天井のデザインが難しそうだからというのは、ここだけの話・・・)
ある程度できたら、clusterにアップロードします。
clusterのワールドのアップロードは結構時間がかかります。
バーチャルCampsは約2時間かかりました。
最初アップロードしたときは2時間経過したときに、以下のような謎のエラーがでて、焦りました。
カスタマーサポートに聞くと、ネットワーク関連のエラーということでした。
Windowsのセキュリティやセキュリティソフトを緩く設定したら、clusterへのアップロードが通りました。
イベント
イベントの日を迎えました。
このconnpassのイベント募集ページだけ見ると参加者10人だけに見えますが、実際はcamps会員へのメールなどによる参加者が多く、最高40人くらい参加されてました。
せっかくなので、ビールなど飲み物も用意しました。
掴んで、乾杯もできます。
このページを見て掴むアイテムを実装しました。
以下、イベントの様子の写真です。
私を含む6名の方々により、自身の活動をプレゼンする内容でした。
受付
Campsのコーディネータの方の司会で開始!
プレゼンが続きます。
最後に記念撮影
自分が作ったバーチャル空間にたくさんの人が集まってくれてイベントを開催できるなんて、とても感慨深かったです。
繰り返しますが、ワールドを作るのに、プログラミングは不要です。誰でも作れます。皆さん是非チャレンジしてみましょう。
今後
以下のようなアップデートを考えてます。
・屋根をつける
・夜バージョン
・パーティクル
・トリガーを使う
・ゲーム要素
その他ご要望などあれば、TwitterのDMにてお知らせください。
ではでは。
PS.
いろいろな方が遊びにきてくれてます。
ありがたいことです。
https://t.co/y7IpBZfWf1#cluster pic.twitter.com/6xUmjELx9k
— 灰季ガス👾清潔なgas (@gkaswanna)
緑のゆいっとさん発見!!!
自分、飲み物上に上げると笑顔になるのね…w
ジュースあげてみたw(横から撮れなかったのが悔しいw)
え、お酒飲まされてる???www#cluster #clusterフォト pic.twitter.com/BEQGUeXg4J— KuronekoDroid•ω• (@KuronekoDroidP)
みなさんも、ぜひ遊びにきてください。
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