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坂の上の雲(一)

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NHKで「坂の上の雲」やってますね。
今から15年ほど前、私が社会人になりたての頃、
学生生活とのギャップと、人生の意味について悩んでていた時、
ある雑誌のお薦め本特集で、
経営者の多くが、司馬遼太郎の
「坂の上の雲」と「竜馬がゆく」を薦めていたのがキッカケで、
この2作を寝食を惜しむほど、貪るように読んだことがありました。
まさか、その2作が今ドラマ化されようとは、
すごく感慨深いものがあります。
というわけで、
最近再び「坂の上の雲」を読み返しています。
一気に読むのはもったいないので、
今回は速読法は使わず、ドラマの進行に合わせ、
ゆっくり一言一句楽しみながら読むことにしました。
そして、この大作を堪能したいので、
ブログも1巻づつ、ドラマの進行にあわせて紹介します。
さて、今日のNHKのドラマで、
文庫本「坂の上の雲」の第1巻が終わりました。
「坂の上の雲」は名言のオンパレードです。
第1巻の中から、私が感銘を受けた名言を抜粋します。

【秋山好古】
人は生計の道を講ずることにまず思案すべきである。
一家を養い得てはじめて一郷と国家のために尽くす。
男子は生涯一事をなせば足る
歴とした男子は華美を排する
いかにすれば勝つかということを考えてゆく。
その一点だけを考えるのがおれの人生だ。
それ以外のことは余事であり、余事というものを考えたりやったりすれば、
思慮がそのぶんだけ曇り、乱れる。

【秋山真之】
天にも昇る竜も、魚に変ずれば漁師の魚籠(びく)に入る

【正岡子規】
河流は鯨鯢(げいげい:おすすめのくじら)の泳ぐところにあらず、
枳棘(ききよく:からたちやいばらなどの悪木)は鸞凰(らんぼう)の棲むところにあらず、
海南(四国のこと)は英雄のとどまるところにあらず

【高橋是清】
語学なんざ、ばかでもできる。
にわとりが時をつくる。そっくりまねてみろ。馬鹿ほどうまいはずだ。

やはり、「坂の上の雲」は別格です。
最近気楽に読める耳あたりの良いが中味の乏しいビジネス本ばかり読んでいただけに、
本書の別格の素晴らしさが身にしみる思いです。
いかなる階層でも、一定の試験にさえ合格すれば平等に出世できるこの明治という時代。
西洋列強に追いつけ追い越せという希望に満ち溢れたこの無垢なる時代。
幕末と並んで私の最も憧れる時代です。
さて、
我々が生きるこの平成という時代、坂の上には一体何があるのだろうか?
追い求める価値のある雲はあるのだろうか?

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