政治家の殺し方
公開日:
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本
「火の無いところに煙はたたない」
私は、スキャンダルにあがるような人たちは、オーバーな報道かもしれないが、あながちウソではないからマスコミの餌食になるに違いないと思ってた。
でも、その認識を改めなければいけない。
元横浜市長中田宏氏のこの本を読んでからというものの、完全に週刊誌とワイドショーは信じられないという認識に変わった。
マスコミは、時には「火の無いところに、放火する」ものなんだと。
この本に書いてあることが正しいのであれば、公務員や議員を敵にまわすのは、とても恐ろしい。
彼らは、自分の既得権益を犯す人間は、徹底的に潰しにかかる。
ウソのスキャンダルをでっちあげてまで、潰しにかかる。
全ての公務員や議員がこうだとは思わない。
一部の不届き者のせいで、一生懸命公僕として働くマジメな公務員も彼らと同類に思われてしまうのは悲しいことだ。
つくづく思う。
同じところに長い間いたらいけない。
緊張感のないところに長い間いたらいけない。
地方公務員法では、明らかな犯罪行為をしない限りはクビにならない。
だから、一般職員が市長に直接「死ね」と実名でメールを送ったりする。
市長に「殺す」と電話したりする。
それでもクビにならないからやりたい放題。
さすがに市長に「殺す」と電話した職員は逮捕されたが、その理由が聞いて飽きれる。
赤字垂れ流しの水道局の営業所を統廃合したり、水道料金の夜間収受業務を廃止したことに対する逆恨みだ。
夜間窓口で徴収した水道料金よりも夜間勤務の人件費などのコストの方が高いから、夜間業務を廃止した。
いまどきコンビニでも水道料金は払える。
民間企業の感覚では、廃止は当然。
でも彼らの論理は違う。
赤字であろうが、潰れそうになろうが、重要なのは自分たちの労働環境なのだ。
組織の経営状態を気にせずこれまでの既得権を守ろうとする。
最近、橋下大阪市長が公務員の労働組合をやり玉にあげているが、
この本でも、労働組合の異常さを表すエピソードだらけで、腹が立つ。
同じところに長くいるとこうなる。
変化を受け入れなくなり、停滞、そして権利が当然のようになっていく。
川も淀むとゴミがたまる。
船も長い間航海すると牡蠣殻が付着して速度が遅くなる。
でも、笑えない。
我々は公務員とか政治家とかの既得権益はけしからんっていうけど、誰にだって既得権益はあるからだ。
勤務先が業績悪化。
他社から乗り込んできた経営者が、いきなり大幅なリストラをするとしよう。
素直に従うか?
国や会社が、
もう年金は払えないので、大幅にカットします。
って言ったら、素直に従うか?
専業主婦は働いてもないのに年金を給付するのはおかしいので、
第3号被保険者をやめる。
配偶者控除もやめる。
って言ったら、素直に従うか?
ギリシャのデモを見て、
「お前らのせいでヨーロッパのみならず世界中が大変になってるくせに(怒)」
って思ったけど、人ごとではない。
このままでは日本もギリシャになる。
そのときはデモに参加しないと断言できるか?
そういう人間になりたくない。
自立した人間になるためには、
国家、地方、政治家、会社、配偶者など他者に100%依存してはいけない。
さて、話はだいぶそれた。
先日、中田氏は大阪市の特別顧問になった。
橋下市長と中田氏。
この最強タッグに今後も注目!
大阪を起点として日本が大きく変わるような気がする。
そうはいっても、全員を幸福にするような改革はありえない。
我々も痛みを受け入れる覚悟が必要だ。
PS.あわせて読みたい
『体制維新 大阪都』
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=4083444
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