チェ・ゲバラ伝
チェ・ゲバラって誰それ?
じゃあ、この写真を見て
↓
チェ・ゲバラの写真
ああ、見たことある。
浦和レッズとかレイジアゲインスト・マシーンのTシャツの人だ。
・・・・・・・・
今や、ファッションのアイコンとして、若者に愛されているチェ・ゲバラ。
でも、チェ・ゲバラってどんな人か、よく知らない人も多いと思う。
すごく簡単に言うと、
アルゼンチン出身の医師兼革命家
カストロと共にキューバ革命を成功させた。
ふーん。
では、人類の歴史上、偉大なる革命家はたくさんいるのに、
なぜ、チェ・ゲバラは、ファッションになるほど、世界中の若者の心をつかんではなさないのか。
それは、彼の純粋な心と、言動が一致した行動力にロマンを感じるのだろう。
いったん権力を手にした革命家がみずからその地位を放棄して、困苦にみちた新たな戦列に加わったという例はかつてない。
チェを除くすべての革命家は、いったん革命が成就すると、二度と兵士になって銃をとることはしなかった。むしろ、その多くは自己の権力を守るために汲々とした。
チェのみが、すべてを投げうって、一介の兵士に戻り、新たな戦いに身を投じた。
チェはキューバ革命後、権力の座にとどまることをせず、コンゴ、ボリビアの革命運動に身を投じる。
最後はボリビアでゲリラ活動中に非業の死を遂げることになるのだが。
その他、(変な例えだが)マンガの主人公のように、ロマンチックな条件が揃いすぎているからだと思う。
・生い立ちは裕福な家庭
学生時代のバイクでの南米縦断の旅で、帝国主義によって搾取される人々を目の当たりにし、裕福な家庭を投げうって、革命に身を投じた。
・医者である
戦闘が終われば、率先して敵の兵士の治療をする。
・喘息の持病を持つ
たびたびの発作をおして戦闘を続けるところに胸を打たれる。
・読書家であり、詩人である。
ゲリラ活動中でも、読書、日記はかかさない。
カストロや家族にあてた手紙はとても詩的で美しい。
例えば、
さあ行こう
黎明の燃えるような予言者よ
音もなくひそかな道をぬけ
きみがかくも愛する緑の島の解放へ
(キューバへ向けて出発するときの詩)
「もう1度私は足の下にロシナンテの肋骨を感じています。」
(キューバを去る時家族にあてた手紙)
※ロシナンテとはドンキホーテの愛馬の名前である。
「永遠の勝利まで。祖国か死か。
ありったけの革命的情熱をこめてきみを抱擁する」
(カストロへの別れの手紙より)
こういったさまざまな魅力がある人物なんです。
でも、勘違いしてはいけないのは、ゲバラって話しただけで、共産主義とか反体制的って感じること。
ゲバラは、そんなものを目指したのでない。
人間が人間を収奪しない世界。
勤勉で実直なものが正当な扱いを受ける世界。
を目指していたんだと思う。
その理想と他利に基づいた行動力に、私はロマンを感じ、惹かれるのだから。
PS.
広島に訪問したエピソードが興味深い
戦闘服姿で慰霊碑に花をたむけたそうだ。
「きみたち日本人は、アメリカにこれほど残虐な目にあわされて、腹がたたないのか」
(チェ・ゲバラ)
その後の演説や手紙の中でもたびたび広島についてふれており、
「原爆から立ち直った日本」というレポートをカストロに提出している。
そのレポートを含んだ「キューバ革命のチェ」という書物があるが、それは全7巻で、ゲバラの友人7人が各1部ずつ所有し、公開されていないという。
(歴史ミステリーを感じます)
【参考】
チェ・ゲバラを知る映画
モーターサイクル・ダイアリーズ
チェ 28歳の革命、チェ 39歳別れの手紙
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=1893993
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=1934235
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