生命保険のカラクリ
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本
今日、1月31日は「生命保険の日」です。
さかのぼること128年前の明治15年に「日本で初めての生命保険の保険金支払い」がこの日報じられたのが、起源だという。
(日経ヴェリタスより)
そして現在、日本は世界一保険好きの国になりました。(2009年世帯加入率86%)
社会人になったら、みんなが入ってるから、大人の義務とかいう よく分からない理由で、みんな生命保険に入ってしまいます。
義理・人情・プレゼント(いわゆるGNP)攻撃で、生命保険に入ってしまった人も多いと思います。
かくいう私も、よく分からず、社会人になってすぐに、「社会人としての義務」とかいう今考えればアホな理由で、死亡保険金受取人を親にした死亡保険に入ってしまいました。
独身に死亡保障が必要か?
死亡保険金受取人が親って、意味があるのか?
さすがにもう見直してますが、無知とは恐ろしいものです。
あんな無駄金を払ってたと思うと腹がたってきます。
みなさん、住宅を付き合いで買いますか?
住宅をGNP(義理・人情・プレゼント)で買いますか?
生命保険も同じです。
よく考えて本当に自分に必要な保険に入りましょう。
でも、どうしたらよいかわからない。
保険は複雑だし・・・
というあなたにこそ、この本を薦めます。
インターネット専業の生命保険会社「ライフネット生命」の副社長岩瀬大輔氏の
『生命保険のカラクリ』 です。
どうせ、ライフネット生命の宣伝じゃないの・・・
と思う人もいるでしょう。
でも、著者自身、もともとは保険業界の人間ではないので、冷静かつ中立な内容が書かれていると思います。
生保業界では長きにわたり、「顧客のニーズにあった商品は何か」ではなく、「既存の販売組織を維持するために必要な商品は何か」という観点から、高収益を確保できる商品開発が行われてきた。
そして、誰も理解できないような複雑な商品を、50%という異常な離職率にある営業職員に厳しいノルマを課して押し込ませてきた。
我が国は健康保険や遺族年金などで手厚い保障を受けているのに、それを知らずにせっせと保険会社へ保険料を支払っていることに気付いているか?
生命保険以外で、手数料が開示されていない商品がこの世にあるか?
1軒1軒まわって断わなれながらも行脚を続けるような人海戦術モデルはとても高いコストを伴う。
そのコストは高い保険料として、お客様に転嫁されていることに気付いているか?
そうは言っても、本書では対面販売を批判しているわけではない。
対面で話を聞きたいという需要は多いし、サービスを期待するお客も多い。
でもその費用対効果は十分なのだろうか?
それに見合った保険料なのだろうか?
本書は、何も知らずに営業マンの言いなりに加入することへの警告と啓蒙を唱えているのだ。
全国民必読の書だと思う。
子どもが社会人になったら、親はこの本を送るべきだ。
まだ遅くは無い。
まずは、あなたも自分の保険を見直してみよう。
無知とは恐ろしいことです。
保険に限らず、知ろうと努力することを怠れば、高いコストを払わされるものなのだから。
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