金融危機後のビジネス教育
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新聞・雑誌等
今日の日経新聞土曜日版「世界を語る」
ジョンズ・ホプキンス大経営大学院院長
ヤシュ・グプタ氏のインタビュー記事が興味深かったので備忘録としてまとめます。
■金融危機後のビジネススクールのあり方
・これまでは、スキル(技術)を教えることが重視されていた。
利益の最大化という目標の実現へ、ヘッジファンドなど「道具」の使い方を教えてきた。
・しかし、人とどう交渉するか、逆境下でどう決断するか。
これらは同じ「道具」を使いまわすことはできない。
柔軟な対応が必要だ。
→ これからは、スキルと同時にフィロソフィー(哲学)を教える必要がある
・物事は理屈、善悪だけでは判断できない。
たとえば、目の前の15ドルの現金を盗むのは倫理面ではいけないことだが、
15ドルで薬を買えば母親を救える。
→ 葛藤がある中でどう決断するか。
決断の仕方を教えなければならない。
■次世代のリーダーに必要な条件
1.柔軟な発想
ゼリーは四角の箱に入れれば四角くなり、丸い器に移せば丸くなる。
四角だろうが丸だろうが味は変わらない。
2.批判的精神
常に「なぜ?」と考えること。
3.世界的な視野
これからの顧客は新興国にいる。
商売の場となる市場について学ぶのは当然
4.イノベーション(革新)
イノベーションは自由で開かれた社会で生まれる。
米国が栄えたのは自由な国だったから。
■柔軟な発想はどう教えるのか
・教育は生まれた瞬間から始まっている
同じ色をブロックを集めたら褒められるが、それは画一的な思考の押しつけ
「違う色のブロックでもいいんだよ」と教えれば柔軟な発想ができるようになる。
・医者になってほしい、弁護士になってほしいというのは親の考えを子供に押しつけており、知的柔軟性を阻害している
多様化するこれからの社会、人と同じ価値観ではとりのこされる。
イノベーションも生まれない。
さあ、自分はどうすべきか?
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[人材育成]ジョンズ・ホプキンス大経営大学大学院ヤシュ・グプタ氏のリーダーシップ論
日経新聞4月3日9面で特集されていた記事。まずまず面白い。 記事の内容はこちらなどを参照いただきたい。 (世界を語る)金融危機後のビジネス教育 決断力磨け ジョンズ・ホプキン
敵と戦うにはその敵を知れというように、まずは情報収集から、世界で何が起こり、誰がどんなことを考えているのか、それを知ってからだんだんと価値観を形成していくのでいいんじゃないでしょうか。