拝金
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本
ホリエモンの小説『拝金』を読んだ。
「ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰さんのイラストの表紙がイイ。
さて、一時期のホリエモン現象は凄かったですね。
旧態勢力を一気に駆逐し、時代を変革するのではないかと思うほどでした。
しかし、彼はメディアという天に歯向かったために、徹底的につぶされました。
あの頃をおさらいしよう。
本書は、あの頃一体何が起こったのかを追体験できる。
どこまでがフィクションなのかノンフィクションなのか分からないが、あの頃の雰囲気そのままに。
「君はどれくらいの金持ちになりたい?」
冒頭のセリフから、読者はホリエモンになり、一気にあの時代を駆け抜ける。
欲を突き抜けた者にしか分からない境地を疑似体験できる。
ガレージベンチャーから株式公開
プロ野球チーム買収に動き、
テレビ局買収へ・・・
一番スカッとしたのは、記者クラブへの批判シーン。
一部を抜粋。
民法テレビは、タダ同然の金で、好き放題、公共の電波を私物化してきた。
「権力への監視」は、権力に対して対等の条件で初めて行える。
3兆円の電波を70億円で談合している限り、絶対できっこない。
政府や役所への取材は、記者クラブ加盟の記者以外できない仕組みになっている。
その記者クラブに加盟するには、記者会見できちんと実績を作ることが条件。
その会見に入れないのにどうやって実績を残すのか。
日本のマスコミより格段上のBBCやCNNにも、同じ理由で記者会見から締め出している。
憲法で定められている「表現の自由」、「知る権利」を大手メディアは阻害している。
結局、タブーに挑んだ主人公は、現実と同様、既得権益者によって潰される。
しかし、主人公はあきらめていない。
いつでも再生できる。
希望はまだ朽ちてない。
既得権益者が牛耳るこの社会へのささやかな抵抗の書であり、
虐げられている若者への希望の書である。
PS.
ホリエモン流の起業の心得も散りばめられており、
これから起業を考えている人には参考になることでしょう。
ホリエモン流ビジネス初心者への4カ条
1.元手はかけない
2.在庫ゼロ
3.定期収入
4.利益率
なるほどね。
何かないかな。
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