ノルウェイの森
村上春樹の名作『ノルウェイの森』ザ・ムービーを観に行った。
いやーー、良かった。
なんだか日本映画じゃないみたい。
そういえば監督はベトナム出身のフランス人だしね。
悲しいかな、日本人監督じゃ、この繊細で微妙な感覚は出せないだろうなと思う。
さて、映画化が決まった時、最初はどうなるかと思ったが、原作を忠実に映画化しており、配役もほぼイメージ通り。
当初、松山ケンイチ、菊池凛子で大丈夫か?とも思ったが、彼ら以外にこの役は無理だろうな思えるほどの名演技。
それ以上に、緑役の水原希子は最高に魅力的だった。主役二人を食ってたかも。
映像、音楽も素晴らしい。
ただただ美しい。
RadioHeadのジョニー・グリーンウッドの音楽が絶妙だし、ドアーズがかかったり、YMOの2人が出てたり、と音楽ファンの心もくすぐる。
そして、やっぱ、ビートルスの「ノルウェイの森」がかかったときは鳥肌がたった。
ほかに登場人物の60年代のファッションにも注目。
みんな凄くおしゃれで、主人公は貧乏学生のくせにそんなに服あるのかいと突っ込みたくなるほど。
ラストで緑が問う。
「あなた、今どこにいるの?」
主人公は言う。
「僕は今どこにいるのだ?」
この物語は、喪失を乗り越え、再生する物語。
再生の場所はどこなのだろうか?
そのまま私たちにも問いかれる。
今どこにいるのか?
と。
P.S
村上春樹を読んだこと無い人や、
こういう映画に慣れてない人にはキツいと思う。
決して松山ケンイチ目当てや、恋愛映画と思って見にいかないように・・・。
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