劇団四季『美女と野獣』広島公演を観てきました。
さっき、劇団四季『美女と野獣』広島公演を観てきました。
実は私は映画ファンを公言してるくせに、映画「美女と野獣」を観たことないです。
だから、まったくストーリーを知らずに、純粋に楽しむことができました。
劇団四季の演劇鑑賞は今回で4回目ですが、毎回そのクオリティに圧倒されます。
これぞ、「プロ」の仕事って、いつも感心します。
鍛え上げられた役者さんたち、
計算し尽くされた振り付け、演出、大道具の動き・使い方。。。。
あの演出はいったいどうやってしてるんだろう。。。
って驚きの連続でした。
私が一番すげーと開いた口が閉まらなかったのは、前半のクライマックス、食器、調度品が大人数で踊るシーン。
圧巻です。
すごいものを見てしまった。。。
こんなすごいものが、広島で見れるなんて。。。。
「美女と野獣」にもディズニーをはじめとして、スピルバーグとかアメリカの娯楽作品に共通する設定が流れてます。
片田舎で、ちょっと文系な趣味(読書好き、パソコン好きとか)を持つ人が、みんなから変わってると言われてるという設定。
44歳のいまだからわかるけど、子供のころに周囲と同じだっら、大人になっても凡庸になります。子供の頃に創造性を発揮できる環境にいた子のほうが大成しているような気がします。
この主人公のように、本をたくさん読めば、広い世界に興味を持つようになりますが、本を読まないと、田舎の狭い世界の価値観(結婚して家を買って子供をたくさん作って幸せな家庭を作ることが夢)に染まります。
本を読んで育った子は狭い価値観の周囲に同調されることを嫌悪し、より広い世界に旅立ちたいと思う気持ちが強くなります。
僕もいまだに広い世界に出たいと思ってるので、そんな主人公にとても共感しました。
おっと、脱線しました。
とにかく、こういったプロの仕事を目の当たりにして、刺激を受けるっていいことです。
偉そうなこというけど、妖怪ウォッチやプリキュアもいいけど、たまにはお子さんにもこういう「本物」を見せてあげたほうがいいかと思います。
それと、ビジネスパーソンのお父さん・お母さんにも大変刺激になると思います。
劇団四季という企業の戦略を体感し、ビジネス感覚を刺激するからです。
劇団四季は、優良企業としていろいろなメディアに取り上げられています。
劇団といえども企業論理で経営する代表の浅利慶太氏の経営手腕はビジネス界でも広く知られるところです。
古いですが1998年の日経ビジネス(1998.11.23)の記事からの抜粋です。
劇団四季の成長の大きな理由は、企業や自治体の資金援助に頼らず、「自らの演劇活動でメシが食える」仕組みを実現するため、市場開拓(顧客の獲得)、製品開発(完成度の高い演目)等の企業努力を地道に取り組んできたことにある。
①市場開拓(顧客の獲得)
・積極的な地方巡業公演による地方の顧客の獲得
・常設劇場を全国に展開
・会員組織「四季の会」による顧客の囲い込み、リピーターの獲得
②製品開発(完成度の高い演目)
・俳優を品質を高く維持するため、俳優の育成強化
→充実した設備の自前の稽古場、工房
・場数を踏まし俳優を鍛える場としての地方巡業
あと、2009年の浅利慶太氏のインタビューを抜粋。
日経ビジネス(2009.3.23)より
・劇団は、掲げられた理念を信じるメンバーの団結が基本にある集団です。
・劇団四季の作品に共通するテーマは「生きていることの感動」です。人生は生きているに値するものだというメッセージがなければ、劇団四季の作品ではありません。
・我々は社会に帰属し、社会の恵みから利益を得ています。劇団四季の舞台をご覧になったお客さまの人生を豊かにすることが、唯一の恩返しだと思います。
・経営の合理性だけを追求するのではなく、企業が社会に何を与えたのか、与えられるのかを考え、行動すべきではないでしょうか。そう考えれば安易に人は減らせないはずです。
芸術性とマーケティングを両立した劇団四季という会社がどういうものなのか、劇団四季の舞台を観るとこは、必ずビジネスマインドを刺激すること間違いなしです。
「そうはいっても、ミュージカルなんて。。。」
「登場人物が急に歌い出すじゃん。あれって、なんか抵抗あるし、見てる方が恥ずかしくなるんだよね」
その気持ち分かります。
でも、アナ雪で、そのミュージカル特有の恥ずかしさも、慣れたんじゃないですか?
食わず嫌いならば、1度は観に行くべしです。
ではでは。
PS.今まで観た劇団四季の舞台のブログ
CATS (2013.1.5)
マンマ・ミーア (2010.6.5)
人間になりたがった猫 (2009.7.19)
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