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PayPal創業者ピーター・ティールの『ゼロ・トゥ・ワン』を読んで、ゼロから1を生みだすことの重要性を知る。

やりがいのある仕事ってなんだろう。

誰かが考えたルールを遵守するような いわゆるオペレーション業務は面白くない。

一方で、新しいことを考えるのは楽しい。

自分でルールを作るのは楽しい。

ゼロのものを1にすること。

それって、本当に面白い。

それが、本当の仕事なんだと思う。

決済手段を銀行から奪ったPayPalの創業者の本を読んだ。

『ゼロ・トゥ・ワン』

起業を目指す全ての人間、企業で企画に携わる人間、全てが必読の書だと思う。

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
NHK出版 (2014-09-25)
売り上げランキング: 310

こうすれば成功する

っという安っぽい内容を期待してはいけない。

そもそもこの本には答えは書いていない。

PayPalの創業者であり、フェイスブックなど数多くのベンチャーに出資したベンチャーキャピタリストであるピーター・ティールの脳内を垣間見ることができる。

答えはないが、ヒントはたくさんある。

この本の素晴らしいところは、ビジネス界で定説となっていることを、ことごとく否定している点だ。

まずは、自由競争を否定し、独占することを説いている。

普通は、自由競争の中で切磋琢磨するなかでイノベーションが生まれると考えがちだが、あっさりと否定する。

自由競争にさらされている企業は目先の競争に終始し、20年、30年後の未来のことなど考えていないからだ。

Googleをみれば分かる。

圧倒的な独占企業だからこそ、Googleグラス、自動運転自動車などの人類の将来を見据えた研究ができている。

もう1つ。

ここ数年ベンチャー企業の経営手法として定着している「リーン・スタートアップ」も否定している点だ。

顧客のいうことを聞いて、徐々に改良を重ねていくリーンスタートアップではイノベーションは生まれない。

スティーブ・ジョブズをみれば分かる。

彼が消費者の意見を考慮したか?

消費者の意見に耳を傾ければ傾けるほど凡庸な企業になるのは「イノベーションのジレンマ」でよく知られたことだ。

ただ、こういった意見は、スティーブ・ジョブズ、ピーター・ティールだからこそ言える意見であって、凡人には決して真似できる代物ではない。

だから、ピーター・ティールは安易に起業は薦めない。

君が非凡な才能を持っていたとしても、かならずしも起業がベストとは限らない。今は、起業する人が多すぎる。べき乗則を理解している人なら、ベンチャーを立ち上げることに躊躇するはずだ。あえて起業するなら、かならずべき乗則を心にとめて経営しなければならない。

そう。

起業の世界は、正規分布の世界ではなく、ごく少数の限られた人間だけが成功する「べき乗」の世界だから、常人には難しい世界なのだ。

しかし、ピーター・ティールはそういう一方で、起業の素晴らしさも説く。

起業は、君が確実にコントロールできる、何よりも大きな試みだ。

起業家は人生の手綱を握るだけでなく、小さくても大切な世界の一部を支配することができる。

その他、起業を目指す人には、ためになるお話が満載だ。

・スタートアップが狙うべき理想の市場は、少数の特定ユーザーが集中していながら、ライバルがほとんどあるいはまったくいない市場

・あれもこれも中途半端に追いかけて「万能選手」になるより、いちばんいいと思うことを決め、それを実行するべきだ。必死にみんなと同じことをするより、本当に身のあること、自分がいちばんになれることに力を注ぐ方がいい。

・先人の通った道は行き止まりかもしれない。隠れた道を行くべきだ。

・スーツを着たCEOのいるテクノロジー企業には絶対投資しない

最後の章は、人類の未来について述べている。

将来を読むには、人類がどうなるか、20年後、50年後を考える必要がある。

ピーターによれば、このままでは人類が絶滅する未来もありうるという。

温暖化、核戦争などではなく、人工知能が人類の脅威になるという。

これはホーキング博士、ビル・ゲイツ、イーロン・マスクも同様のことを言っていた。

近い将来、人工知能が人間を追い抜く日が来る。

いわゆる「シンギュラリティ(特異点)」と言われる時だ。

ただ、楽観的な未来も予測している。

シンギュラリティ(特異点)によって、はるかに良い未来へ向かい可能性もあるということだ。

現在の自分たちの理解を超えるほどの新しいテクノロジーがもたされるのではないかという。

進んだ時計の針は戻せないし、止めることもできない。

今僕たちにできるのは、新しいものを生み出す一度限りの方法を見つけ、ただこれまでと違う未来ではなく、より良い未来を創ること──つまりゼロから1を生み出すことだ。そのための第一歩は、自分の頭で考えることだ。古代人が初めて世界を見た時のような新鮮さと違和感を持って、あらためて世界を見ることで、僕たちは世界を創り直し、未来にそれを残すことができる。

そうだ。

前進あるのみ。

ルーティーンワークは何も生み出さない。

絶えずゼロから1を生み出すことが、我々の生きる術なのだから。

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