911の関連本、関連映画の紹介
今日は同時多発テロから11年目。
今日は、関連書籍、映画をざっとご紹介します。
まずは、
トーマス・フリードマンの不朽の名作
『フラット化する世界』
1989年11月9日
ベルリンの壁が崩壊し、世界はフラット化に向かいました。
2001年9月11日
ニューヨークの貿易センタービルに飛行機が突っ込みました。
世界ががらりと変わった瞬間です。
フラット化する世界への抵抗勢力が表面化した日。
しかし彼らもインターネットなどのフラット化する世界の恩恵を受けているのは皮肉なことでもあります。
破壊的なイマジネーションが、世界中に満ちあふれました。
同時多発テロの中心的人物ハリド・シェイク・モハメドは、優秀な起業家と変わりません。
豊かなイマジネーションで同時多発テロを企画し、ベンチャー投資家であり優秀なサプライチェーン管理者であるビンラディンに売り込んだのです。
このように『フラット化する世界』では、911はとても重要な要素として描かれてます。
先程もふれましたが、9月11日の月日を反対にした11月9日は、ベルリンの壁崩壊の日です。
そう、
われわれのイマジネーションは911ではなく119であるべきです。
そのためには、環境がとても大切です。
前向きなイマジネーションを現実に変えられるような環境を若者に与えることが重要なのです。
丘の上の豪邸に住んでいる人を見て、
「お父さん、いつかあいつを殺してやる」
と言うのではなく、
「お父さん、僕もいつかああいう人になるよ」
という子供に育てる事なのです。
アインシュタインは言いました。
「イマジネーションは知識よりも大事である」
と。
そして、続編の『グリーン革命』では、
世界中のテロを無くすには、グリーンであること、すなわちグリーンはアルカイダを凌駕するという主張を展開しており、これまた興味深いです。
トーマス・フリードマンの本は、世界情勢、世界の諸問題、人類の未来を、俯瞰的に見れるので、とてもオススメです。
怒れる社会派監督オリバー・ストーン、ニコラスケイジ主演の
『ワールドトレードセンター』
政治的主張、感情を排除し、事件を忠実に再現したドキュメンタリーのような作品です。
あのとき、何が起こったか一市民の目線で描いています。
東日本大震災もそうでしたが、
災害時は人間は利他の心を発揮すると述べる
『災害ユートピア』
※私の過去ブログ
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3909400
同時多発テロの章では、自己を犠牲にして人種なんか関係なく他人を助けようとする人間の美しさが描かれており、この本はマックで読んでたんですが、ハンバーガー食べながら涙がこみあげてきた記憶があります。
そして、権威主義的で中央主権型の上意下達モデルは、ツインタワー激突を防ぐ事ができなかったが、市民単位で機能し力の分散した平等主義のモデル(ペンシルバニアで墜落した飛行機の乗客)はテロを阻止したというクダリには唸りました。
上意下達モデルの限界、分散型のモデルに大きな可能性を感じたからです。
では、なぜ同時多発テロは起こったのでしょうか?
マイケル・ムーアの
『華氏911』
とても偏った内容ですが、とても分かりやすいです。
同時多発テロはブッシュのせいだと、ブッシュにするどく迫ります。
そして、なんといっても
ピュリツァー賞受賞作
『倒壊する巨塔』
とエラそうに紹介しましたが、
実は、買ったのですが、まだ読んでなく積んどく状態ですので、またの機会にご紹介します。
911以降、
泥沼のイラク戦争に突入します。
アメリカではどんどん格差が広がり、低所得者層の若者は、学費を稼ぐため、生きる為にイラクへ赴きます。
そして世界中から、高額な報酬につらえて、たくさんの傭兵がイラクへ集まってきます。
その傭兵の模様を描いたピュリツァー賞受賞作
『戦場の掟』
※私の過去ブログ
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=2679113
当時のイラクの無政府状態さ、傭兵の暴虐さが、リアルに伝わってきます。
イラクという国は戦争ビジネスによって蹂躙されていました。
イラク戦争を描いたアカデミー賞受賞作
『ハートロッカー』
イラク戦争の緊張感がリアルに伝わってきます。
WAR is DRUG という言葉にやるせない思いがします。
最後に、
アメリカのアラブ人に対する非道さを訴えたドキュメンタリー映画
『タクシー・トゥ・ザ・ダークサイド』
※私の過去ブログ
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=2412940
この題名は、アフガニスタンの普通のタクシー運転手がテロ容疑者として拘束され、アメリカに引き渡された後、裁判も無く、拘束施設での拷問により死亡した事実からきています。
他にもアメリカ人が無実のアラブ人に対して行った恐ろしい事実の数々に、アメリカという国への不信がつのります。
2011年5月2日ビンラディンは殺害され、
911から続く アメリカ対アルカイダの戦争はいったんの収束を迎えたようにみえます。
これは当時のTIMEの表紙
ビンラディンに赤いバツ印が付いています。
表紙に赤いXマークつけるのはTIME史上4回目。
今まではヒトラー、フセイン、アブムサブ
だそうです。
911から11年。
同時多発テロおよびイラク戦争の犠牲者の方々にお悔やみ申し上げます。
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