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“暴走”はなぜ止められなかったのか~アメリカ投資銀行の興亡

公開日: : ドキュメンタリー

昨今の金融危機はなぜ起きたのか?
を検証するNHKスペシャル「マネー資本主義」
その第1回が先ほど放送されました。
題名は
“暴走”はなぜ止められなかったのか~アメリカ投資銀行の興亡
本来脇役であるはずの金融機関がなぜこれほどまでに強欲になったのか?
すべては、80年代にソロモンブラザーズが開発した「モーゲージ債」から始まった。
それまでは株式、債券の仲介役にすぎなかった投資銀行。
「モーゲージ債」のように自前で商品を作る方が、莫大な収益を生むことに気づいた。
莫大な収益がゆえに社員が「正当な分け前」を要求するようになり、後の異常な給料の発端になった。
そして、投資銀行間での競争が激化し、
より複雑でよりレバレッジの高い商品の開発、
何十億円もの高額での人材獲得競争・・・。
しかし、投資銀行の栄華は、
サブプライムローン、リーマンブラザーズとともに突然終わりを告げた。
皮肉にも、最初のモーゲージ債の償還まであと1年というところで、
投資銀行はすべてこの世から無くなってしまった。
ソロモン・ブラザーズ元会長ジョン・グッドフレンドの言葉が印象に残る。
「天まで伸びる木は無い」 
と。

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Comment

  1. joshua より:

    >「天まで伸びる木は無い」
    でも、懲りずに同じこと続けてるんじゃない?
    バンカメなんて、金融危機からわずか数ヶ月で単期利益が数千億円まで回復とか、わけ分かりません。
    低金利による差益かなと思ったら、そうでもないようだし。
    個人的には金融機関がたくさん利益を生み出すのは良いことだと思ってるんだけど、やつらの陰で痛みを被っている人たちがいると思うんだよね。
    財布から金を抜き取られているのは誰か?
    ここをもっとクローズアップして、適切な規制をしてほしいな。

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