ロジカル・シンキング
公開日:
:
最終更新日:2016/09/17
本 ロジカル・シンキング
私は分厚い提案書が嫌いです。
特に、パワーポイントを使って、ゴシック体の大きなフォントの太字ばかりなやつ。
うんざりします。
これを読めって言うのか?
なぜ、もっと軽くできないんだろう。
ワンペーパーにしてくれよ。
と日々たくさんの書類に目を通すような仕事をしてますので、こういったグチもいいたくなります。
それに、私は某企業の本部でそれなりに長く企画畑を歩んでいましたので、
パワポで魅せる資料については、そこそこ一家言あるつもりですし。
しかしながら、書類作りのようなことは、営業畑の人間からすると、
パソコンで書類をいじって遊んでるんだと軽んじられ、「お絵描き」と言われます。
たしかに、過度に「てにおは」、改行の位置、濁点の箇所などにこだわり、
90%の完成品を95%までに精度を高めようとすることは、アホだと思います。
90%から95%へ精度をあげることは、とても難易度が高いのですが、
その割にはたいした効果は少ないから、お絵描きと言われても仕方がありません。
だから、書類作りはどうでもいいのかといえば、そうではありません。
そもそも他人に理解させることができないということは、自分が理解していないということです。
仕事は自分1人でやってるわけではないので、他人にうまく伝えることができないことは致命的なことです。
書類に落とすことで、自分の思考が整理され、他人にどうしたら伝わるか考えることが容易になるのです。
じゃあ、どうしたら書類作りがうまくなるのだろう?
私は今までたくさんのビジネス関係の本を読んできましたが、
一番のオススメはこの本です。
10年以上前の本ですが、この書の内容は、自分の基礎となっています。
マッキンゼー流の論理的思考が身に付く
「ロジカル・シンキング」
ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution) 照屋 華子,岡田 恵子 東洋経済新報社 |
これは、書類作成についての本ではありませんが、
論理的な思考ができなければ、人に魅せる書類はできません。
すっと我流、先輩の見よう見まねで書類を作ってた私にとって、
マッキンゼーの考え方に触れた時は、目からウロコが落ちました。
結局、話が相手に伝わらないのは、物事が整理できてないからです。
たとえば、
「我が社に外部から入ってくる情報は全体としてどんなものがあるか?」
と役員に質問されたとする。
思いつくままに
「我が社に入ってくる情報は全部で83あります。具体的には日本経済新聞、業界紙、ベンダーからのニュースレター、◯◯リサーチ、・・・・」
と羅列を続けると、
「もういい」
となるでしょう。
これを
「我が社に入ってくるものは、定期的入ってくるものと、不定期に入ってくるものに大別されます。
定期的に入ってくるものとしては。。。。」
と整理したらどうでしょう。
さっきよりかは、分かりやすいですよね。
物事を同じ種類のものにグルーピングする。
このような考え方が、ロジカルシンキングの基本中の基本
MECE(ミッシー)
なのです。
MECEとは
Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive
(相互に重なりなく、もれがない)
の略で、
相手を混乱させないため、話を複雑化させないために、
話の重複、もれ、ずれを無くすための技術なのです。
そして、MECEに
話の飛びを無くす技術
So What? What So?
を組み合わせることで、物事を論理的に構成することができます。
詳しくは、本書で学習しましょう。
ですが、
この本だけでは、やや難しいかもしれません。
ですので、ロジカルシンキングの研修やセミナーを受けることをオススメします。
私はマッキンゼーの研修を受講したことがあります。
おかげで本書の考え方がスッと身につきました。
(考え方は理解できたけど、実践はまだまだですが。。。)
書類作成の話から飛躍したようにみえますが、
ロジカルシンキングができてないと、相手に伝わる書類を作成することはできません。
全てのビジネスマンにオススメです。
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