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マンデラの死をキッカケに映画や音楽の役割について考えてみました。

公開日: : 最終更新日:2015/05/24 雑感 , , , , ,

ネルソン・マンデラが亡くなりました。
彼の偉大なる功績を讃えるとともに、慎んでご冥福をお祈りいたします。
私は フェイスブックで、Wall Street Journal 、CNN、Reuters 、Al Jazeera をフォローしてますが、
おとといからずっと、マンデラの話題ばかりです。
世界中が彼への思いで包まれています。

私がマンデラという人がいるというのを知ったのは、多分1985年頃だと思います。
この頃は、たくさんのロックミュージシャン、ヒップホップアーティストや映画監督が反アパルトヘイトを唱えていました。
極めつけは、
ARTISTS UNITED AGAINST APARTHEID (アパルトヘイトに反対するアーチストたちの連体)のSUN CITYという曲。
当時まだ珍しかったラップとロックが融合したとても力強い曲でした。
このPVは、「マンデラに自由を」というデモのシーンで終わってます。


このように、私はロックや映画からいろいろなことを教えてもらいました。
学校の教科書からではなく、ロックや映画を通じて、世界で起こっていることに目を向けること、
メディアを信じてはいけないことを教わりました。
U2からは、キング牧師、アイルランドの惨状、アパルトヘイトのこと
スパイク・リーからは、マルコムX、人種問題のこと
オリバー・ストーンから、ベトナム戦争のこと

だから、私のなかでは、
ロックミュージシャンも、マンデラもキング牧師もマルコムXも、同様にクールなアイコンなのです。
そのへんの若者がチェ・ゲバラのTシャツを着るように、ファッションの1つに近いかもしれません。
「スーチーさんに自由を」と叫ぶことは、ロックミュージシャンに「キャー」ということと同等なことです。
スーチーさんのプロマイド欲しいですし。

欧米では、レディ・ガガがLGBTの権利に奔走してるように、
ティーンに人気な歌手やバンドが、普通に政治的な発言をしていますし、政治的な曲が大ヒットしたりします。
政治的な映画も売れます。
ジョージ・クルーニーなんか、自分で人工衛星を購入し、宇宙から南スーダンを見張ってます。
アンジェリーナ・ジョリーも女性の人権のアクティビストですし。
だから、子供も、自分が好きなバンドや歌手、俳優、映画を通じて、
世界に目を向けるようになっているのではないかと思います。
(海外に住んだこと無いので、あくまでも憶測ですが)

一方で我が国はどうなんでしょうか。
日本の大衆音楽に詳しくないので、かなり偏見に満ちた意見かもしれませんが、
日本の大衆音楽は、「がんばろう」「夢は叶う」みたいな青春応援歌ばかりのような感じがします。
反体制的な音楽であるはずのヒップホップでさえ、
「ドリームかなうぜ、ドンとギブアップ、オーイエイ!」
「昔はワルだったが、母さんごめんね、ありがとう、マザーリスペクト!オーイエイ!」
みたいな曲ばかりのような気がします。
レコード会社やスポンサーの力が強いから当たり障りのないものしか出せないのでしょう。
アーチスト自身、忸怩した思いかもしれません。
でも、今後はインターネットのおかげで、レコード会社、出版社などのレガシーメディアの影響力は衰退することは間違いありません。
だから、直接アーティストが中間搾取者を通さずにファンにメッセージを伝えることが普通になり、
ちょっとは状況は変わるのではないかなあと楽観はしています。

いらんお世話だし、言い過ぎかもしれませんが、
ティーンに影響力のある歌手やバンド、俳優の使命の1つは、
社会におこっていることを、音楽や映像を通じて、教えてあげること
ではないかなあと思います。
先生の言うことを聞かない子供も、好きな歌手、俳優の言うことは聞くと思いますし。
そうすれば、もっと成熟した大人な社会になるのではないでしょうか。

PS
マンデラが亡くなる少し前11月下旬から全世界で公開されている映画
「マンデラ Long Walk to Freedom」
が楽しみです。

テーマ曲はU2

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