AWSのコミュニティのイベント「四国クラウドお遍路 2018」に参加しました
先週9月1日、高知市で開催された「四国クラウドお遍路 2018」というAWS (Amazon Web Service) のコミュニティのイベントに参加しました。
コミュニティについて
IT業界以外の人には、
コミュニティ?何それ? だと思いますので、
ちょっと説明します。
IT業界は、日進月歩です。
エンジニアの方々は、社内に閉じこもっていては、時代に遅れるという強烈な危機感があります。
社外の時間、休日にも、地元のコミュニティの勉強会に参加し、LT(ライトニングトーク)で登壇することで、最新の技術にキャッチアップする努力を続けている方が多いと聞きます。
一方で受託型のIT企業にお勤めの方や、大手SIerにお勤めの方は、自社の中に閉じていることが多く、取引先の古いシステムのアップデートなどに追われ、最新のIT技術に疎いという話も聞きます。
本当かなあって思ってましたが、この前、あるセミナーの懇親会で、IT企業のエンジニアの方なのに、AIが結構誰でも使えること、例えばMicrosoft AZUREとか、GCP、AWS、ワトソンとかの画像解析のAIのAPIが簡単に使えることすら知らない人が結構いらっしゃいました。
だから、社内に閉じこもらず、積極的にコミュニティに参加するべきだと思います。
ちなみに、広島で僕が参加したことあるコミュニティ
HMCN (Hiroshima Motion Control Network)
広島フロントエンド勉強会
IoT LT広島
https://www.facebook.com/groups/976816062402231/
LT駆動開発
オープンセミナー
エンジニアにとってコミュニティが重要だということが分かってる企業、フジテックなどは、コミュニティのイベントに参加することに、出張費が出ます。
メルカリは、海外渡航費用も出ますし。
また、サービスを提供する側もコミュニティの重要性をよく分かっており、コミュニティ活動を重視・活発化してます。
サービスは使ってもらってなんぼです。
コミュニティを活発化すれば、サービスを使ってもらえるし、ブログにもQita(エンジニア向けのナレッジコミュニティ)にも書いてもらえます。
エンジニアの多くは、わからないことはググって調べます。
そして、ググって日本語の情報が多いサービスを必然的に使うようになります。
広島でも
AWS、GCP、ソラコム、Stripesなどサービス企業公認のユーザーグループがあり、今後も続々と立ち上がっていくことでしょう。
AWS
https://jawsug-hiroshima.doorkeeper.jp/
Google Cloud Platform
https://gcpug-hiroshima.connpass.com/
ソラコム
https://soracomug-tokyo.connpass.com/
Stripes
https://www.facebook.com/groups/1826257457627959/
経緯
コミュニティの重要度はわかりましたが、なぜ僕が「四国クラウドお遍路 2018」というAWS (Amazon Web Service) のコミュニティのイベントに参加したのかというと、ただ事務局の方から懇親会のLT登壇に誘われたからです。
とてもありがたいお話でしたが、個人のAWSのアカウントは幽霊部員ですし、わざわざ高知まで行くことについて、どうしようか悩みました。
そうはいっても、
「誘われるうちが花」です。
こういうイベントで、事務局の方から誘われるのは初めてです。
もう2度と誘われることはないかもしれませんので、思い切って行くことにしました。
もったいぶらずに、即答すべきことでした。
2年前、「クソゲー大賞」を受賞したときに、テレビ東京の方から、「アンタッチャブルの柴田のゲーム番組にゲストとして出演しませんか」と誘われたのみもかかわらず、交通費が出ないというケチな理由でお断りしたという、いま考えたらめちゃくちゃ勿体無いことがありました。
幸運の女神の前髪を掴むチャンスは2度と来ない。
「チャンスはその場で即答すべき」ってことをその時学んだはずだったのに、危うく同じ過ちをするところでした。
四国クラウドお遍路 2018
やってきました高知。
約20年ぶりくらいです。
当日聴講したセッションをざっと綴ります。
省エネWebアプリ開発(SIFTPLUS 西川 誠 さん)
Ionic というWeb/iOS/Android アプリを簡単に開発できるすごいフレームワークについて解説いただき、ありがとうございました。これは大きな発見でした。
今度のハッカソンで使ってみようかなあ?
最後に言われたこの言葉がジワりました。
「アイデアがあっても形にできなければ無価値」
ソーシャルゲームの裏側 (K2Vision 濱田 洋平さん)
ソーシャルゲームについて、どういったシステム構成になってるのか、全く知らなかったので、興味深かったです。
いおたんとAWSとIoTと(株式会社KYOSO 辻 一郎さん)
ユーモアたっぷりで、とても面白いプレゼンでした。
IoT.kyotoのマスコットキャラクター「いおたん」のIoTマシーンの話で会場を沸かせました。
距離が近くなるとパトランプが赤くなるという「いおたんの第4形態」を持参されて、デモ・参加者に触らせるなど、自分でもIoTできるかもとIoTを身近に感じられました。
プレゼンではアーキテクチャも公開されており、IoTの何かを作るときに参考にできそうです。
あと、聴講していませんが、後から資料を見たら、良かったプレゼンがこちら。
コミュニティの素晴らしさがとてもよく分かります。
コミュニティによって小さなSIerに起きた大きな奇跡
(アールスリーインスティテュート 金春 利幸 さん)
https://speakerdeck.com/konparu/jaws-ug-cloudohenro2018
パネルディスカッション「地方自治体のそこまで言って委員会!!」
(モデレーター:ウフル、パネラー:高知県庁、美波町役場、広島県庁)
コミュニティのイベントに、地方自治体が絡むなんて、なかなか聞かないことです。
高知県庁の方が、元IT企業にお勤めだったので、コミュニティの力をよく知っておられることと、モデレーターのウフルの方が広島県庁と仕事をされており、パイプ役とになっていただいたおかげで、実現できたようです。
タイトルの、「そこまで言って委員会」通り、ここでは言えないことが色々ありましたので、内容は割愛しますが、決して以下のイラストのような施策をしてはいけないということは、共通認識でした。
集合写真
ちなみに、これはドローンで撮ってます。
ドローン集合写真は初めてなので、驚きました。
所見
さて、僕の所見。
※個人的見解ですので、だいぶ偏見が入ってるかもしれませんが、ご容赦ください。
地方ではなく東京にエンジニアが集中する大きな理由に、「コミュニティ」をあげる人は多いです。
地方にいては、自社に閉じこもっていては、エンジニアとしての自分の能力が世間から遅れてしまう。
だから、東京なのだと。
高知県庁の方は、それをよく分かってます
それと、IT先進都市である福岡市も、それをよく分かっています。
福岡市はエンジニアフレンドリーシティを掲げてます。
本当にエンジニアを呼びたかったら、自然がいっぱいとか、コワーキングスペースが充実してるとか、住居手当、就労支援、そんなウワベなことではないと思います。
エンジニアがリスペクトされる環境であること、エンジニアフレンドリーであること、コミュニティを充実させることなんだと思います。
そして、自治体の人が大きな勘違いをしているのが、エンジニア不足の問題のアドバイスを、大手SIerに求めることです。大手SIerの人たちは大手ゼネコンのように仕事をとってきてくる人たちであって、エンジニアではありません。
コードを書くエンジニアを下流といって見下す人たちのアドバイスが果たして的確なのか甚だ以て疑問です。
高知県や福岡市のように、自治体の方から積極的にコミュニティに関与していくことが必要なのです。
懇親会
セッションは終了して、懇親会。
LTの時間になりました。
僕はトップバッターです。
高知人ばかりの中、
今日のイベントの青いTシャツの人ばかりの圧倒的アウェーの中、
9月末に開催される「レッドハッカソン」の赤いTシャツで参戦。
コミュニティの人のイベントなので、それにふさわしく、元気が出そうなコンテンツにしました。
意識高い自慢話のようですが、
新しいことを始めるのに年齢は関係なく、40代の普通のサラリーマンのオッサンでも、とりあえず、行動すること、知らないコミュニティへ飛び込むこと。
そうそれば、面白いことに出会える
ってことを伝えたかったです。
そこそこ、ウケたようで良かったです。
まさに「飛び石戦略」を地で行っている! #cloudohenro #jawsug pic.twitter.com/bs05xWAZ4P
— Hideki Ojima (@hide69oz)
この後、たくさんの人のLTがあって、盛り上がりました。
懇親会で撮った1枚
信号トリオです。
(クラウドお遍路の青、キントーンの黄色、広島の赤)
後日見つけたこのツイート。
まさに、その通り。
「あの時変なこと言ってた人ですよね」は重要。わかりやすい何かを持つ、タグとか #jawsug #cloudohenro
— Takuya Oketani (@okeee0315)
だから、迷ったらゴー!
勇気を出して、コミュニティに入っていって、目立とうぜ。
懇親会が終わった後も、めくるめく夜。
本場のカツオはマジうまいです。
ほとんど知らない人ばかりでしたけど、この盛り上がり。
10月にも高知県主催でコミュニティのイベントがあります。
興味持たれた方は、是非。
ちょうど戻りガツオのシーズンなので、カツオがチョー美味いらしいです。
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