『マトリックス レザレクションズ』を観て(ネタバレ注意)
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映画感想文 マトリックス レザレクションズ, 注意
(ネタバレ注意)
最近メタバースがバズってる。
元祖メタバースの1つともいえるマトリックスの新作が公開された。

一般的にマトリックスは攻殻機動隊のマネっていうけど、一般ピープルにこういったメタバース的な世界観を広めたのはマトリックスだと思う。
またVRヘッドセットが一般化されていない時代、セカンドライフが出る前からメタバースの世界観を教えてくれた。
マトリックス3部作は、自分にとっては、当時急速にグローバル化、IT化していく時代に取り残されるのではないかという不安感が重なり、救世主ネオにその回答を心の底で欲していたと思う。
あれから20年、ますます混沌する時代に、マトリックスはどのような世界観、問題提起をみせてくれるのだろうか。期待と不安に入り混じって観に行った。
が、新しい発見はなかった。
終始、初見の観客を置き去りにする、良い言い方をすればメタ的、セルフパロディ的な展開にはうんざり。
ネオとトリニティのその後が、新キャラの口から語られる衝撃の事実。あれだけ大変な思いをしたマトリックス3部作は一体なんだったの?
前作の最後で仄めかした(専門用語がわからないが)VR世界が人間の能力を拡張することの答えが見られると思ったけど、そんなところはまったくなく、スターウォーズ的世界の中で、プライベートな理由で愛する人を救い出すというスケールが小さい戦いに、共感がまったく沸かない。
(結果的にプライベートな理由の戦いだったが、世界を救うことにはなったけど)
ストーリーはともかくマトリックスといえばアクション。
昔の香港のカンフー映画やジョンウー映画のように、映画を観た後誰もが真似したくなるカッコいいポーズ、カッコいいシーンがあったが、それもまったくない。
見せ場の多かったエージェントとの戦いからゾンビのような物量投入ボットとの戦いに移行してクール感がなくなった。
シンエヴァのように作品をよく知る人間へ中年へのノスタルジー映画なのか。
いや、シンエヴァは、収集がつかなくなったエヴァの物語を完結させるための映画だったけど、マトリックスは終息したものを掘り起こした映画だ。太古の昔の魔王を召喚したら、これじゃない感の魔王を召喚してしまった。
もしかしたら、前作のラストを気に入らなかった監督が、ネオとトリニティを掘り起こし、幸福なエンドに持って行きたかったと思えば、なるほどというラストではある。
もちろん作品は監督のものだから、監督がいいといえばいいに決まってる。
スターウォーズもそうだけど、こうやって、いろいろ文句を言ってしまうほどマトリックスが好きだということの裏返しなんだろうけど。
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