第9地区
公開日:
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映画感想文
いやー、すごい映画だった。
映画の始まりから終わりまで、息をつかせぬとはこのこと。
多少グロいシーン、残酷なシーンあるが、演出上やむをないし、許容範囲。
話の流れは古典的な「逃亡者もの」なんだけど、
なんといっても、シチュエーションに心引かれる。
「ヨハネスブルグの上空に突如現れた何十万ものエイリアンの難民」
これを聞いただけでで観にいくこと決定。
だって、NYでもロスでもなく、ヨハネスブルグですよ。
このリアル感は何だろう。
めちゃくちゃリアル。
決してキレイでないざらついた映像のおかげか?
本当のドキュメンタリーのようなカットをふんだんに取り入れているからか?
無名な役者ばかりだからか?
ヨハネスブルグという馴染みの薄いところだからか?
安っぽいヒューマニズムが無いからか?
まあ、そんなことはどうでもいい。
ヨハネスブルグに行った事もないし、エイリアンを見たこともないけど、すごくリアルなんだから。
もう少し、この映画について。
超娯楽作なんだが、ひねりのきいた社会派映画でもある。
傭兵、民兵、ナイジェリアマフィアなど、現代のアフリカの暗部も垣間見れるし、なんといってもアパルトヘイトをパロった点が注目の理由。
この映画のエイリアンを黒人に置き換えればその意味は分かるだろう。
醜くくて、気持ち悪いエイリアン、惨殺しても、人体実験しても、多分観客のほとんどは大して心を痛まない。
人間は、異質な者を排除する。
悲しいことに、それを責めることはできない。
私だって、あなただって、近所にエイリアンがいたら、きっとそうするはずだから。
この映画を観て、どうも居心地の悪さを感じる理由は、こういった自分の薄っぺらい良心、偽善な面に訴えかけるからかもしれない。
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