あまり面白くない普通の恋愛話が延々と続くんだけど、ラスト2行にヤラれた! ~小説『イニシエーション・ラブ』を読んで(ネタバレ無し)
(ネタバレ無しです)
久しぶりに小説を読みました。
ちょっと前に映画にもなって話題になってた乾くるみさんの「イニシエーション・ラブ」
普通のありきたりな、どちらかというと地味な恋愛話が延々と続きます。
いつ面白くなるんだろうと期待するも、ポパイとかホットドッグプレスを愛読してた80年代後半〜90年代前半に大学生だった世代の、今読めばとてもイタい恋愛模様が、延々と繰り広げられます。
これのどこが面白いんだろう。と何度も読む手を止めました。
(愚かにも、この普通の恋愛話の中にたくさんの伏線や読者を錯覚させるトラップが散りばめられていることに、このときの私は気がつきませんでした。)
とはいえ、ラストの大どんでん返しが凄いという評判なので、つまらない内容に我慢して読み続けました。
残り1%(※電子書籍Kindleでは残りの量が表示される)になりましたが、とくに何も起こりません。
が、
最後の2行。。。
・・・・・!
ヤラれました。
私は、見事に作者の術中にハマりました。
ここまで読んできたこの小説の世界の全てが、くつがえりました。
ここまで最後まで気がつかずに大どんでん返しを受けたのはブルース・ウィルス主演の映画「シックスセンス」以来です。
こんな巧みなプロットを考えることができるなんて、乾くるみさん、只者じゃないっす。
凄いです。
ネタをバラしたら、まったく面白くないので、バラしません。
繰り返しますが、
冒頭から99%は面白くないけど、ラスト2行が凄いです!
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