SPAJAM福岡予選に参加しました
公開日:
:
最終更新日:2019/06/09
LINE, アプリ開発, カープ, ハッカソン・アイデアソン, 福岡 SPAJAM福岡予選
1週間前(5月26日(土)~27日(日))
SPAJAMというスマホアプリのハッカソンの福岡予選に、勤務先の人たちを誘って参加しました。
会場はLINEです。テンション上がります。
SPAJAMの詳細はこちら
優勝チームはシリコンバレー!
頑張るぞ!!
参加動機
私たちは広島の会社員です。IT企業ではありませんし、エンジニアでもありません。私が趣味でちょっとアプリを作ることができるくらいです。
そんな私達がなぜ、なぜハッカソンに参加したのでしょうか?
それもわざわざ広島から。
私以外の人たちは、スマホアプリを企画している部署にいます。
アプリの企画はしていますが、実際の開発は、外部のIT企業さんに発注しています。
アプリを開発したことのない二人に、実際にアプリを開発するということはどういうことなのか体験してもらいたい、それが業務に活かせるはずだと思って、誘いました。
ハッカソン
11チーム参加。そのほとんどが大学生のようでした。
地元福岡以外に、長崎、熊本、鹿児島と九州全土からツワモノが集結。
アプリ作りを体験に来た私たちのチームとは明らかなオーラの違いに、ちょっとビビりました。
(参加者イメージ図)
さて、SPAJAMは当日お題が出ます。
今回のお題は「スポーツ」です。
スポーツに関係するのなら、なんでもいいです。
私たちは、広島なので、やっぱりカープ!
ホークスの地元ですが、カープで行きます。
ボッチでも、ニワカでも、楽しめるというコンセプトにしました。
プログラマーは私一人なので、私が作れそうな機能を詰め込んだだけといえば、それまでですが、そこは黙っておくところです。
選手の写真を撮ると、人工知能がその選手が誰かを特定し、その選手のプロフィール、応援歌などの情報を表示します。
そして、その選手とARでツーショットの合成写真が作成でき、SNSで友達に自慢できます。
しかし、私のスキル不足が構想についていけません。
Googleスプレッドシートとの連携がうまく行かず、クラウド上のデータベースを使うことは断念。データベースはプログラム上の配列で対応。
選手の画像認識は、今から選手の画像を機械学習するなんて、超困難。それも断念。
ならば、背番号の認識ならできそうかもと思ったが、超難航し、ウンウン唸っていると、
「画像認識できなくても、背番号を手で入力したらいいじゃん」とのプランナーの一言で、背番号入力に切り替え。
こういう時、プログラマーのどうでもいい拘りを一蹴するプランナーの存在は重要です。
とはいえ、このままだと、実装できないものばかりで終わりそうなので、気休めに、選手情報を音声で読み上げる機能、ARで3Dの選手を出現させる機能を追加し、アプリのクオリティ、インパクトは保てたような気がします。
※ちなみに、3Dモデルはこのサイトで作りました。
http://www.smoothie-3d.com/site/page_index.php
で、最終的にこんなアプリに。
当初とのギャップが大きすぎますが、一応アプリとして動くので、一安心です。
プレゼン
ホークスの地元なのに、カープです。
アウェーだけど、頑張る私たち。
最後は、「日本シリーズで会いましょう」で締めます。
バッチリ決まったぜ!
結果
なんと、優秀賞をいただきました!
ユーザー目線であること、一応アプリとして完結していること、プレゼンのうまさに評価をいただきました。
全国の各予選の優秀賞のチームの中から本戦への出場チームが選ばれるので、わずかながらシリコンバレーの夢は終わってません。
優勝チームは、
プロ野球の対戦チームのファン通しで、スマホをシェイクすることで、チーム愛を可視化、その数値で綱引きのように競争できるというアプリです。
シンプルで分かりやすいUIが素晴らしいです。
(優勝チームのプレゼン風景)
悔しさをバネに
優勝チーム、他の優秀賞の皆さんのコメントで印象に残っているセリフ。
「前回入賞できなかった悔しさをバネにしました」
何人もの人がこのセリフを口にしていました。
これがハッカソンの良いところです。
ハッカソンに、自分のスキルの全てをぶつけ、それで敗戦し、悔しい思いをする。
そして、悔しさをバネにする。
そう考えると、今回、よそ者で非エンジニアの私のようなオッサンたちが入賞したことは、彼らに大きな悔しさを与えることができたと思います。
低スキルだけど実装したこととプレゼンの見せ方という面で僕らが賞をとりましたが、スキルではみなさんの方が圧倒的に凄かったです。
来年のSPAJAM福岡予選では、今回の敗れたチームから優勝者がでるかもしれません。その時にサラリーマンのおっさんに負けた悔しさをバネに頑張ったって言ってもらえたら本望です。
こういうイベントがあるから、若い人が成長します。そこが都会の強みです。
広島に住んでいては、ハッカソンに参加する機会がほとんどありません。
福岡、大阪に行くしかないのが実情です。
こういうイベントを広島でもできるよう、引き続き頑張ろうと思います。
非エンジニアの方へ
今回のチーム、私以外は初めてのハッカソンでした。それも非エンジニアの普通の会社員です。
すごく不安があったはずです。
私でさえ、毎回ハッカソン前は不安だらけですので、その不安たるや凄かったものと推測します。
そこで、私は以下のような説明をしました。
非エンジニアで、ハッカソンに参加している人は多いです。
ハッカソンは短時間でサービスを開発する訓練になるからです。
エンジニアは、自分のスキルの範囲内、知っているテクノロジーの範囲内で物事を考えがちなので、非エンジニアの素人の発想はとても大事です。
それに、プログラマーだけでは、ハッカソンは戦えません。
プランナー、デザイナーも必要です。
僕が考えるハッカソンにおけるプランナーの役割は、プレゼン企画と進捗管理だと思ってます。
プレゼン企画について
審査員にアピールするためのプレゼン資料作りはとても大事です。
そのアプリが何で必要なのか、どういうマーケットがあるかなど、効果的なプレゼンを作ることが必要です。
どんなにいいアプリができてもプレゼンで伝えることができないと勿体無いです。
進捗管理について
ハッカソンでは、動いてなんぼです。どんなに優れたアイデアでも、実装できないと、評価はゼロです。
時間内に実際に動くものを完成させることが最優先です。
プログラマーはプログラミングに集中しているので、時間管理がおろそかになりがちです。
進捗状況を確認し、時間内に実際に動くものを完成させるところに持っていくマネジメントが求められます。
プログラマーのこだわりとの戦いになりますが、場合によっては、機能を削ったり、代替したり、そういったマネジメントをする人は必要です。
プログラマーが詰まってたら、何に悩んでいるのか聞き、何時までにそれが解決しなかったら、それはやめようとか、代替手段に切り替えようとか、的確な指示が求められます。
あと、デザイナーって大げさに言いますが、フォトショップとか使えなくても大丈夫です。パワポでデザインして、画面コピーしたらいいだけです。難しく考えなくていいです。
あと、雑用。
これ結構大事。
プレゼンで寸劇をする場合の小道具の買い出しとか工作とか。
調べ物とか。
アプリの感想をスタッフの人に聞いてもらうとか。
プログラマーは1秒でもコードを書いていたいので、助かるはずです。
そして、プログラマーも、非エンジニアに対する配慮は必要です。
プログラミングできるから偉いなどと勘違いをしてはいけません。
もしそう思うんだったら、ボッチで参加するべきだし、そもそもハッカソンに参加するのではなく、一人で黙々家で開発すればいい。
ハッカソンは、チームでアイデアを出し合い、それを皆んなで作り上げていく、その過程を楽しむイベントですから。
以上のように、非エンジニアでも、いろいろな役割がありますし、少しは不安を低減できたのではないかと思います。
その他、非エンジニアの方は、以下のブログをおすすめします。
非エンジニアのためのハッカソンマニュアル:9つの役割
https://note.mu/ideagram/n/nb81049a87d15
非エンジニアがハッカソンに参加して何しているの?っていう話し
https://www.agex.co.jp/blog/direction/330/
参加してわかった、非エンジニアこそハッカソンに出るべきだと思う3つの理由
最後に
とても楽しかったです。。
そして、一緒に参加した人たちに、「ゼロからサービスを作る」ということの楽しさを知ってもらえたことが何よりでした。
ハッカソンでは、
・ゼロからアイデアを出す
・そのアイデアを具現化する
・プレゼンする
そういったサービスを作ることの全てが揃ってます。
それも限られた時間の中で、ガチで見ず知らずの人たちと競争することから、多くの学びを得ることができます。
なお、私は年に1度広島で開催される「レッドハッカソン」というハッカソンの事務局をしてます。
昨年のレッドハッカソンの様子
http://tatsuya1970.com/?p=10247
今年は9月29日、30日を予定しています。
(正式な告知は7月くらいになると思います)
SPAJAMで戦ったみなさま、広島でお待ちしております。
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