*

「硫黄島からの手紙」にみるリーダーの要件

公開日: : 最終更新日:2017/03/05 映画感想文 , , ,


今日は終戦記念日なので、テレビの洋画劇場で、
クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」をやっていました。
改めて、戦争の無意味さ、理不尽さを感じ、とてもやりきれない映画でした。
戦争についての議論は他にまかせるとして、
今回は、ビジネスにおけるリーダーシップという観点から、この映画をとらえます。
渡辺謙演じる栗林中将の人間的で合理的な言動に、スカッすると同時に、、
組織のリーダーシップについて、学ぶべきことが多かったのではないかと思います。
栗林中将は、少ない戦力等の不利を承知で、心の中では戦争は無意味だと思っていても、
自分の与えられた任務(硫黄島を死守すること)を、私欲なく忠実に実行しています。
たとえば、以下のようなところです。
・自分の目で現場を見て作戦をたてる
・無意味な体罰を辞めさせる。(ただでさえ少ない戦力を浪費させないため)
・武士の美学による自決などは無駄だと切り捨て、最後まで死力を尽くすことを命じる
理想の指揮官、上司像がここにあると思います。
栗林中将は、自分の意見はともかく、リーダーシップを自分の仕事とし、
権威を振りかざすことなく、一貫性のある言動で、皆の信頼を勝ち得ていきます。
それは、ピーター・ドラッカーの言っているリーダーの要件にも当てはまります。

【リーダーの要件】 (ピーター・ドラッカー「プロフェッショナルの条件」より)
①リーダーシップを仕事と見ること
②リーダーシップを地位や特権ではなく責任を見ること。
③信頼が得られること。
④賢さに支えられるものではなく、一貫性に支えられるもの。

すべてのマネージャーに、この映画とドラッカーを捧げます。

ad

    この記事が気に入りましたら、ぜひTwitter、facebookボタンをお願いします。
    ブログを書くモチベーションになります。よろしくお願いします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事が良かったらビットコインで寄付をお願いします。
ビットコイン投げ銭ウィジェット



関連記事

「ゴジラ-1.0」観たよ

  ゴジラ観た。 最初は、なんてベタな臭いドラマを見せつけられてキツーと思った。セリフも棒読みだし

記事を読む

映画『万引き家族』を観て(ネタバレあり)

        (注意)ネタバレあり     カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した「万引き家族」を

記事を読む

スター・ウォーズ エピソード1 /ファントム・メナス 3D

昨今の3D映画ブームですが、 ついにいよいよ、あのスターウォーズが、3Dでやってきました! それを記

記事を読む

Tatsuyaの2021年劇場映画ベスト3

        毎年恒例の今年を振り返る自己満足企画「個人的映画ベスト3」です。       今年

記事を読む

Tatsuyaのベスト映画2012

今年を振り返る企画。 今度は映画編です。 今年は22本の映画を劇場で観ました。 ミッション:インポッ

記事を読む

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

ad

Character Creator 6 で作成したキャラをBlend ShapeとともにUnityへ

  Charactar Creater で作成したキャラをBlend

イギリス旅行に行く前に絶対用意したほうがいいもの2点

ブラタツヤ(イギリス旅行記)に入る前に、イギリス旅行を計画してる人に絶

イギリスをブラタツヤ(プロローグ)

  Tatsuya がブラブラ旅をするという「ブラタツヤ」シリーズ、久

バーチャルヒューマンにリップシンクを(Character Creator + iClone)

  ふと、バーチャルヒューマンを作ろうと思い立ち、Character

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読んで

  『プロジェクト・ヘイル・メアリー』読了。   全編、続々と起こる

→もっと見る

    • 1683933総閲覧数:
    • 416今日の閲覧数:
    • 483昨日の閲覧数:
    • 7現在オンライン中の人数:
    • 2014年4月29日カウント開始日:
PAGE TOP ↑