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冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行

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私は大学時代、中型のバイクで北海道一周をしたことがあります。
バイクはとても開放的で自由な乗り物です。
バイクを持ってる者は北海道を目指したものです。
バイクは、手にした瞬間、今までの狭かった世界が一変します。
自分はどこまでも行けるのだ。自由なのだ。と
映画「イージー・ライダー」では、自由と反逆の象徴であったし、
映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」で描かれたように、
チェ・ゲバラも青春時代にバイクで南米大陸を縦断し、
革命家の道を歩むきっかけとなりました。
といったように特別なマシンなのだと思います。
そして、投資の世界でも、すごいバイカーがいます。
そう、あのジム・ロジャーズです。
(ジョージ・ソロスと立ち上げたクォンタム・ファンドは10年で4000%を超えるリターンを実現した伝説の投資家)
彼はバイクで世界一周をし、本書はその冒険の記録です。
シベリア、中国、日本、アフリカ、オーストラリア、南米・・・
と世界各地での冒険記であると同時に、ジム・ロジャーズの投資哲学が学べます。
彼は行く先々の国で、投資適格と判断すれば、旅の途中でも各地で株を買っています。
世界一周投資の旅といっても良いかもしれません。
さて、時は1990年、天安門事件直後、ソ連崩壊の1年前です。
共産主義崩壊を間近に控えた時代の空気を節々に感じることができます。
本書でジムは、何度も徹底して経済の自由を妨げるもの
(共産主義、独裁者、保護主義など)に対して、怒っています。
なぜなら、それらは一部の人間の懐を肥えさせるが、決して国民の幸せにはならないからです。
ソ連しかり、アフリカの社会主義政権しかり・・・
20年経った今もジムのメッセージは色あせない。

本書からマーカーを引いた箇所を抜粋

■中国について
・これから20年の間に、中国人は世界中で最も優れた資本家に仲間入りするだろう。
 それでも自らは共産主義者と名乗っているかもしれないが、そのころには
 私たちの大部分より遥かに豊かになっているのは間違いない。
・21世紀には中国は最も資本主義的で、最も発展した、世界一豊かな国になるだろう。
 日本のことは忘れた方がいい。
■投資について
・私たちのほとんどは、目標を成就するために他のすべてのことを諦めて、
 5年、10年、20年とただひとつの目標に向かって集中するという訓練がなされていない。
 このことこそが、オリンピック金メダリスト、国際的な外科医になるための必要な条件なのだ。
・私が投資に携わる限り、他のすべてのルールより重んじるひとつの原則がある。
 いつも中央銀行の動きに対しては逆を張り、現実社会と同じ動きをとることである。
■政策やイデオロギーについて
・共産主義がなぜ永久に続かなかったのだろうか。
 組織が効率的ではなかったためである。
 もっと生産しよう、もっと売ろう、もっと利益を得よう、
 という動機がなかったからだ。
 まったく似たような事例が、米国の郵便局や公立の教育機関にも見られる。
 70年もの間、経済全体が郵便制度と同様のシステムの下で運営されていたということを想像してみるがよい。
 それがソ連であった。
・保護主義は、国民に高い代金を支払わせるばかりでなく、社会をも駄目にしてしまう。
 保護された産業には活気がなくなり、イノベーションがなくなる。
 製品の質は落ち、価格は不当に高くなる。
・社会主義、共産主義、ファシズム、民主主義、そして多くの君主制の古代文明
 そのすべてに階級制度が普及していた。
 誰かが頂点にいて、誰かが底辺にいた。
 どんな制度の下でも、野心があって利口な者は、自ら玉座に坐り、
 息子や娘を王子や王女と呼ばせるのだ。
 それが社会力学の法則のように私には思われる。
・歴史上、価格維持を企てて失敗したカルテルの例は数限りない。
 自分が価格を維持できると思って、特定の産品を買い占めると必ず失敗する。
 経済における万古不易の法則だ。
・出来の悪い連中が次から次へと制約を設け、なぜその通貨を誰も欲しがらないかを理解できずにいるのだ。
■世界一周の旅で学んだこと
・社会が豊かになって、数年間あるいは数十年間、数世紀にわたって威張りちらしたら、
 その社会の時代は終焉を迎える。
・すべての富がなくなっても生活は続く。
・もし夢があるなら実行すべきだ。
 夢を現実のものとしなければならない。
 チャンスは再び巡ってはこないのだから。

今までは漠然と
いつか私も世界をこの目で見たい。
と思っていましたが、
その夢を、必ず叶えようと思いました。
クーラーのきいた部屋で、
インターネット、本、雑誌、テレビで世界を知ったつもりになるのでなく、
この目で世界の実態を見て、残りの人生の生きる意味を見出したいと思う。

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