マネーボール
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映画感想文
ビジネスマン必読の書「マネーボール」の映画化。
(と言っても私は恥ずかしながら本を読んでないですが。。。)
映画を楽しむというか、ビジネス書を読む感覚で、観に行った。
限られた予算の中で、最高のチームを作るにはどうしたらよいか?
弱小軍団を強いチームにするにはどうすればいいか?
そういったことを教えてもらおうと思ったが、
いかんせん、2時間の映画で表すのは難しかったのだろう。
なんだか中途半端だった。
経営改革の手法を学びたいと思う向きには、本を買って読んだほうが良いと思う。
と偉そうなことを言ったが、
改革を断行するときの困難や、経営者の苦悩が随所に描かれているので、
ビジネスマンにとって、何かしらのヒントにはなると思う。
ブラピ演ずる主人公アスレチックスのGMは、
経験や勘が支配してきた世界を、論理的な手法でマネジメント改革を行おうとした。
そこには、古い考えの人間との対立があるし、
本当に正しいか葛藤に悩む自分自身との戦いもある。
そして、その取り組みは自らのチームのみならずメジャーリーグ全体にも衝撃を与えた。
だが、旋風を巻き起こしたが、優勝はできなかった。
この革命は失敗だったのか?
いや、先駆者は破れはしたが、その理論はメジャーリーグに広まった。
数年後に、レッドソックスがそれを成し遂げる。
古い体質の社会はそう簡単には変わらないけど、
こうして、人間の社会は徐々に変革してきた。
この映画で教わったもうことをもう1点。
経営者は冷酷にならなければいけない。
例えば、選手を首にするときの手法。
それは、
あくまでも事務的に
だ。
「君は首だ。
詳細はこの紙を読んでくれ」
これだけでいい。
感情をいれてはいけない。
向こうもプロなんだから。
ジワジワ殺すほうがいいのか?
即死にさせるほうがいいのか?
この非情さに、経営者の困難を感じられた。
メジャーリーグの球団経営に関わりながら、
主人公は、まったく野球を楽しめていない。
ずっと苦悩している。
マネジメントとは十字架を背負うことなのか。
ときより登場する主人公の娘が歌う歌詞が印象に残る。
「パパ、もっと野球を楽しんで」
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