会津武士道
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本
先週、会津若松に観光に行ってきました。
会津若松に行くと、町のいたるところにこのような標語があることに気づきます。
とくに最後に注目!
「ならぬことは ならぬものです」
これは、会津の「什の誓い」を現代風にアレンジしたものです。
会津藩は、藩校に上がる前の幼児教育にも熱心でした。
上士の子弟が6歳になると、毎日、当番の子の家に集合し、
「什の誓い」を皆で朗読するよう定められていました。
什の誓い
1.年長者の言ふことに背いてはいけませぬ。
2.年長者には御辞儀をしなければなりませぬ。
3.虚言を言ふことはなりませぬ。
4.卑怯な振舞をしてはなりませぬ。
5.弱い者をいぢめてはなりませぬ。
6.戸外で物を食べてはなりませぬ。
7.戸外で婦人と言葉を交へてはなりませぬ。
ならぬことは ならぬものです
最後の7番はともかく、現代にも十分に通用する内容です。
年長者を敬う心が足りない私には耳が痛い言葉ですが。^^;
ガキンチョがいろいろと質問してくるとする。
「どうして、人を殺してはいけないの?」
「どうして、タバコを吸ってはいけないの?」
「どうして、万引きはいけないの?」
「どうして、セックスしてはいけないの?」
「どうして、援助交際はいけないの?」
「どうして、覚せい剤はいけないの?」
「どうして、電車の中で座り込んだらいけないの?」
「どうして、歩きながらモノを食べたらいけないの?」
「どうして、どうして。。。。」
そんな質問に、答える必要はない!
「ならぬことはならぬ!」
と一喝するだけでいい。
これは一例ですが、そういった会津武士道について、
会津藩初代藩士保科正之、家老田中正玄の時代から、
幕末、明治の時代までを記したのがこの本です。
会津は、徹底して武士に規律を重んじさせる一方で、
民を大切にし、人道的な政策を実施していた。
そしてこの時代には珍しく藩だけのことではなく、日本国全体のことも考えてたところに驚嘆させられる。
会津藩は、幕末では、最後まで佐幕を貫いたがために、
白虎隊などの悲劇、明治維新での冷遇などにあってきたけど、
そういうところが会津武士の魅力として後世の我々の心に残ってるんだと思う。
最後にもう1度
「ならぬことは ならぬものです」
自信をもってこう言える大人でありたい。
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