被災地の本当の話をしよう
私は東北へ2回災害ボランティアへ行きました。
9月下旬に東松島市、
11月上旬に南三陸町
そこでは、想像を絶する光景を見、数名の方々の体験談を聞きました。
こういうことは、多くの人たちに伝えていかなければと思うのですが、
西日本では、言い方は悪いですが、しょうがないんですけど、テレビの中の世界の話、よその国の話かのように現実感がないのが実態です。
それにボランティアは胡散臭い、物好き、偽善者、自己満足と思われるのではないかと思い、この経験を伝え切れていません。
そのかわりに、私の経験をブログにすることで、1人でも多くの人に現状とボランティアに対する意識の壁を取り除いてもらえばと思い、微力ながら情報発信をしているといったところです。
たしかに、テレビを見れば、連日被災地の現状を報道しており、日本中に情報、意識の共有がされているかにみえます。
しかし、いかんせん、テレビはCMやバラエティがあるからいけない。
被災地の現状を放送すると、視聴者は「かわいそう。大変だ。なんとかせねば。」と思う。
でもCMが流れた瞬間に、きれいさっぱり忘れてしまう。
バカ面さげた芸能人のバカ笑いを聞いた瞬間、きれいさっぱり忘れてしまう。
本当は、現地へボランティアに行って、自分の目で見て感じるのが一番なのでしょうが、西日本にいるとなかなかそうもいきません。
そこで、今回は本を紹介します。
陸前高田市の市長さんの書いた本。
『被災地の本当の話をしよう』
311から今に至るまでの壮絶な体験とご自身の思いを書き記しています。
ご本人は311によって奥さんを亡くされているというのに、家族のことは後回しで公務を優先されてます。
ときには、人間として間違っているのではないかとご自身で葛藤される。
とても胸を締め付けられる思いで読みました。
私が南三陸町でお話を聞いたボランティアセンターの所長さんも、奥さんはいまだに行方不明なのに、公務を優先されている。
こういう方々がたくさんいらしゃるのだろう。
私には、そういう方々についての適切な言葉が浮かばない。
しかしながら、こういう現状なのに、国はバタバタ迷走してきた。
責任のなすりあい、政局という名の足の引っ張り合いで、貴重な時間をドブに捨て続けた。
多くの政治家たちが、被災地に視察(観光?)にやってきたけど、何の進展もなかった。
彼らの目的は、被災地に行ってきたという証拠の記念写真を撮影するためだから。
これらには、怒りを通り越して絶望を感じる。
そうはいっても、そろそろ、野田総理になって、なんとかやってくれそうな感じがするが、本当に本当にもうこれ以上政局なんかに無駄な時間を費やすなって思う。
日本という国の戦後最大の試練。
これから復興することで、新たな日本が生まれるはず。
それには、東北のことを忘却の彼方に置き去りにしてはいけない。
1人でも多くの人が、自分にできること、
募金をしたり、
ボランティアをしたり、
情報を発信したり、
家族で311のことを話し合ったり、
東北に旅行に行ったり、
東北の農産物を食べたり。。。
そして、一番大事なことを忘れてはいけない。
それは、自分の仕事を一生懸命すること。
日本経済が衰退してしまったら復興も滞る。
稼いで稼いで、日本の発展に寄与すること。
これも復興支援に違いない。
そう、
だから、
何でもいい。
そうやって、日本国民全体で、復興を支えていくことが必要なのだと思う。
1日も早く東北が復興することを、心からお祈りいたします。
(参考記事)
南三陸町へボランティアに行ってきました。
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3987254
宮城ボランティアツアー日記
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3896414
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3898112
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