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現実を視よ

公開日: :

私は生まれてから今まで海外とはまったく無縁のドメスティックな普通の人でした。
2ヶ月前にフィリピンへ1週間語学留学したくらいです。
そうはいっても、たった1週間のフィリピン滞在でも、その活気さに衝撃を受けました。
さて、今日ふと本屋に入ると、この本のオビが目に入りました。

「ゴールドラッシュのアジアに取り残され稼ぐことを忘れて、国を閉ざす日本人へ」

ユニクロの会長が笑いながら痛烈なことを言ってます。

この間紹介した
田村耕太郎さんの『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか』
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=4517652
にしろ、なんだか、最近こんな本ばかり読んでます。
フィリピンから帰って以来、前々から感じてた閉塞感が、より大きくなっているからかだと思います。

それにしても
この本は、煽る煽る。
現実を直視せよ
いい加減に目を覚ませ
と。

シャープなどの電機業界の凋落からわかるように、
我が国は凄い勢いで後退している。
しかし、我々はなぜか実感がない。
ゴールドラッシュのアジアの中で、1人だけポツンと置き去りにされている。
そのことにも気づいていない。
他のアジアの国は貪欲にベターライフを求めている。
アメリカへの留学生の数からもその勢いが分かる。
(年間:中国人15万、インド人10万、韓国人7万人、日本人2万人、ベトナム人1万5000人)
我々は経済的なハードルはどの国よりも低いのに、なぜか外に行くことに躊躇する。
そして、我々は金持ちだという誤解。
アジアの中では上の上と思ってるだろうが、実際は中の下といったところ。
相対貧困率は世界でも高い方だし、年々上昇している。平均年収も年々減少している。
それでも貧しさを感じれないのは、借金によるバラマキと円高に助けられているから。
日本国債が売り浴びせられ1ドル160円くらいになれば、グローバルレベルで、いま400万円くらいの日本人の平均年収は、一気に200万円になる。
為替が正常化したら日本は一気に貧しい国に転落する。

しかし、誰も現実を視ようとしない。
っていうか知らない。
とくに私のようなドメスティックサラリーマンがそうだ。
そうはいっても、これからの時代は、個人として競争に勝ち抜いていかなければ、いつ会社がなくなり、クビになるかわからない。
そうなるとサラリーマンほど不安定な立場もない。
そろそろ、この当り前の事実を自覚するべきだ。
我々は釜の中で茹でられているカエルに過ぎない。
タレブの名書『ブラック・スワン』によれば、感謝祭の前の七面鳥だ。

こんな状況になったのは誰のせい?
民主党のせい?
小泉改革のせい?
いや、だれのせいでもない。
こういう状況になったのは自分の選択の結果だ。
Whatever is, is reasonable.
起こっていることは、すべて正しい
だから、現実を直視しよう。
ケネディのいうとおり、自助の心こそが、国を繁栄させる。

国があなたのために何ができるかではなく、
あなたが国のために何ができるか、問いかけてください
Ask not what your country can do for you,
ask what you can do for your country.
(John F. Kennedy)

柳井氏は言う。

「人の一生とは、自分の志を遂げるためにある」

この坂本龍馬のような言葉に、激しく同意する。

そして、ユニクロの2011年のスローガンも心を奮い立たせる。

Change or Die
変革しろ、さもなくば、死だ

このスローガン一言からユニクロの覚悟が伝わってくる。

ならば、私たちも挑戦しよう。
立ち止まることは最大のリスクだからだ。
The greatest risk is standing still.
何が正しくて、何が間違っているかなんて、自分で経験してみないと分からない。
いくら本で読んだり、人の話を聞いたりしても、同じである。
わずかでも勝機があれば飛び出していこう。
資本主義社会では、挑戦をすればするほど得になる。
それだけ経験値が上がっていくのだから。
Just do it !

(参考図書)
『この国を出よ』
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3233509


『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか』
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=4517652

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Comment

  1. 岡本大輔 より:

    本日、読み終えました。柳井さんの熱い魂を感じられる一冊ですね。
    今、やれることをやらなきゃと思わせる一冊ですね。

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