深圳に行ってきた 2017.11(その3:Jenesis、x-factory、HAX)
中国の深圳に行ってきました。
2017年11月10日(金)夕方福岡発
11月14日(火)朝広島着(そのままエクストリーム出社)
前回までのブログ
深圳に行ってきた 2017.11(その2: Maker Faire 深圳とJapanese Meetup)
目的は、
チームラボMake部の高須さんが主催してる行事に参加することです。
高須さんは、不定期に日本人を対象として、深圳の工場、アクセラレーションセンターなどの見学ツアーを開催されています。
今回は深圳で開催のMakers Faireに合わせて、以下のような見学会が開催されました。
1. Jenesis見学会
2. Open House Chaihuo x.factory
3. HAX見学
4. Seg+Makers見学
このうち、私は、滞在日程の都合で、4以外のツアーに参加しました。
その記録を備忘録を兼ねて綴ります。
1. Jenesis見学会
※私は、工場の生産管理など全くの門外漢なので、記載事項におかしいことがありましたら、遠慮なく教えてください。
Jenesisは、
日本人の藤岡 淳一さんが起業された会社で、法人向けのICT及びIoT製品の製造受託をメインに、品質管理業務受託、スタートアップ製造支援、中国企業の日本進出支援を行なっています。
Jenesisの会議室で、1時間ほど
世界一を誇る深センのハードウェア・サプライチェーン&エコシステムや、中国企業との付き合い方など、濃い話を聞かせていただきました。
ざっと、メモしたことを綴ります。
深センでは、電子部品・モジュール、金型、設計、組立、梱包、物流といった企業がわずか15キロ以内に凝縮されています。
とにかく早い、安い。
アンドロイド製のタブレット機器を注文したら、わずか3ヶ月で納品できます。
日本企業だと7ヶ月はかかるといいいます。
日本企業の場合、最初の打ち合わせの後、じゃあ持ち帰って社内で協議して、次回上司を連れてきますので、いつ頃がよろしいでしょうかとか言ったりしてます。
深圳では最初の打ち合わせで即見積もりを出し、動き始めます。
金型、ソフト、ボードは深圳にある出来合いのものを使うので、コストは大幅に抑えられます。
金型、ソフト、ボードのシェアリングというべきか、深センのエコシステム内の企業同士の紹介で成り立っているのです。
通常の中国工場では行わない、部品の全数検品、エイジング試験、出荷前の全数検品をJennesisは行うことで、差別化を図っています。
その分コストが高いため、欧米の企業からの注文はなくなり、今は日本企業ばかりだそうです。
サービスを実現するためのプロダクトだから、必要な機能が充足すればいい、でも中国企業の品質に不安がある。そんなニーズを捉えているのです。
後、興味深いのは、中国企業と付き合い方。
よく、中国は値段をふっかけて来る。ぼられるという認識がありますが、そんなことはないと言います。
コスト下げを要求すれば、その分品質が下がるのは中国では当たり前のこと。
品質を維持してコストを下げろだなんて言ったら、二度と相手にされません。
あと、決して偉そうにしないこと。
中国を見下すような態度、雰囲気はすぐに相手に伝わります。
その他、ここには書いてはいけなさそうな濃い話もたくさんあり、とても深い1時間でした。
その後、工場見学をさせてもらいました。
藤岡さん貴重な経験をありがとうございました。
藤岡さんは最近本を出されました。
深圳の今を知るにはマストでしょう!
私は、読み始めたところです。
近日中に、ブログで感想文を書きます。
2. x.factory
x.factoryは、メイカーがプロトタイプを作るために、開放されたスペースです。
メンバーになれば、最新の機材が使いたい放題です。
スタートアップへのコンサルもしています。
深圳にはこのような施設が100はあると言います。
説明は英語なので、ついていくのがやっとでした。
レーザーカッターなど、いろいろな木工関係の機械が揃います。
排気する機械がでかい。
ドイツ製のロボットアーム
顔文字がグッド
壁に大きく、Make の文字
モチベーション上がりそう。
地下1階、外の崖スペース
大きな看板を作るなどうまく利用してます。
Malers Faireの看板はここで作ったそうです。。
日本でも、DMM.make AKIBAを始め、日本中に、モノづくりのコワーキングができています。
広島にも、数カ所あるので、まずは自分で何か作ってみたいという気持ちがフツフツと湧いてきました。
3.HAX
深圳の電子街華僑北にあるハードウェアアクセサレーターHAXのセミナールームで約90分間HAXの紹介を聞きました。
これも全部英語なので、ついていくのがやっとでしたた。
HAXのアクセサレーションプログラムは、
年2回世界中からハードウェアスタートアップを目指すチームを募集しており、
1回につき15チーム(年間30チーム)を選び、深圳に居住して111日のプログラムに参加できます。
そして、この度中国スタートアップ専用にもプログラムを追加したと発表されました。
中国のスタートアップと合わせて年間45チームしか選ばれません。
(1200の申し込みあり)
深圳でプロトタイプを作り、クラウドファンディング募集してローンチし、テストを重ねます。
最後の2週間で、サンフランシスコでプレスや投資家の前でピッチします。
といったプログラムで、ハードウェアスタートアップの間では、昨今注目を浴びています。
HAXからは、
Nomiku, Makeblock, Wazerといったスタートアップが生まれてます。
今回の講義は、チームラボの高須さんがブログにあげられてますので、詳しくはこちらへ。
https://medium.com/shenzhen-high-tour-by-makers/haxforchinesestartup-c928dbdfd363
最後に、参加者の誰かが発した
「深圳のスタートアップに必要なこと」への回答で、締めます。
1. Optimist
2. HardWork
3. Resource
3番がどう言う意味だったか、忘れたけど。
続く
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