エストニアの電子国家の住民になりました!!
先日のブログの続き、
2018年4月9日
私は、東京のエストニア共和国大使館の前にいます。
なぜ、エストニア大使館前にいるのでしょうか。
それは、
e-Residency カードを受け取りに来たからです。
e-Residencyとは?
e-Residencyは、エストニア共和国によって運営されているデジタル国家です。
世界のどこにいても、簡単に起業でき、オンラインでリモートで会社を経営することができます。
このブログを書いてる現在で、
154カ国から33,438人が住民登録の応募をされており、
5,033の会社が設立されています。
エストニアは人口100万人の小さな国です。
侵略されてきた歴史があります。
武力でかなわない代わりに、デジタル強国になることで大国に伍していく戦略を取っています
。
もしエストニアが滅んでも、デジタル空間の国家は生き続けます。
そんな、SF映画みたいなことを実際に実行しているのが、エストニアなのです。
e-Residencyの申し込み方法
e-Residencyのサイトから、
住所、名前、応募理由などを入力するだけです。
全部英語ですが、中学生レベルの英語ですので、頑張りましょう。
ちなみに、私は応募理由に
「近い将来、ヨーロッパ向けのアプリ制作で起業したい」
って書きました。
申請後、1ヶ月から2ヶ月後くらいに、返事がきます。
私の場合、
1月16日 申込み
1月30日
Estonian Police and Border Guard Boardから、申込みを受け取ったとメールあり。
2月13日
Estonian Police and Border Guard Boardから、承認した。近々お知らせがあるだろうと、メールあり。
それから1ヶ月経っても連絡がないので、
3月15日
Estonian Police and Border Guard Boardに問い合わせ。
「すでに2月に東京のエストニア大使館に送ってる」と返事があり、東京のエストニア大使館にメールで問い合わせ。
「すでに届いているので、取りに来れる希望日を教えてくれ」と返事あり。
大使館からのお知らせに、私が気が付かなかったのかもしれませんが、長期間音沙汰なければ、問い合わせてみましょう。
カードの受け取り
というわけで、エストニア大使館にやって来ました。
警備員とか受付はいません。
セールスマンみたいに、
ピンポーンで、呼び出し。
1人の男性が降りて来て、中に入れてもらい、入館者リストに記入。
入館リストを見ると、ほとんどがe-Residencyカードの受け取りに来られてる人でした。
1日数名、毎日のように来られてます。
私の人生で初めて大使館の中に入ります。
何ともいえない高揚感で胸が高まります。
通されたところは、事務的なオフィスではなく、貴族の家かのようでした。
エストニア大統領などの写真が飾られ、品の良い重厚な調度品に囲まれた落ち着いた雰囲気でした。ここで紅茶など飲むと絵になりそうです。
このときは、もう1人日本人がいて、一緒に、10分程度、e-Residency制度や、カードの使い方などの説明を受けました。
(ほとんど英語)
これが、e-Residencyキット
IDカードと、カードリーダーが梱包されてます。
日本のマイナンバーと違って、この番号は誰でも検索すれば分かる公開情報ですので、隠す必要はないのですが、一応隠しときます。
ネット上の情報では、面接があると聞いてましたが、
雑談程度に、
「電子国民になったあと、今後何がしたいのか?」
ってことを聞かれただけでした。
説明が終わると、
自分のパスポートを渡し、
両手の人差し指の指紋を取られました。
最後に、記念撮影を頼むと、快く承知してもらい、
カシャッ
首脳会談みたい。
ここまで所要時間は20分くらいでした。
帰り際、大使館の人は、
「いつか、リアルなエストニアにも来てくれ」
と言われました。
いつになるか分からないけど、いつかは、訪れるつもりです。
翌日(4月10日)朝7時に、Estonian Police and Border Guard Boardからカードはアクティベイトされたとメールがありました。
そのメールには、こう書かれてました。
Welcome to e-Estonia!
実感は全くわかないけど、とても不思議な気分です。
まさか、本当に、自分がエストニアの電子国民になるなんて。
その気になれば、世界を旅するデジタルノマドになれる可能性が出てきたなんて。
アクセス
次にすることは、
ここのサイトを見て、必要なソフトをインストールすることです。
https://installer.id.ee/?lang=eng
e-ResidencyカードとカードリーダーをパソコンのUSBにさします。
これで、EESTi(エスティ)という政府のポータルサイトにアクセスできます。
実際に私のマイページができてました。
カレンダーやメールボックスなどがあり、本当に私個人のポータルサイトです。
エストニア人は、このサイトで住所変更や納税などの様々な手続きをしています。
日本みたいに役所に行く必要はありません。
日本でもこんな仕組みにすればいいのに、何でできないのかなあ。
ID-CARDのアプリを開くと、
ちゃんと私の情報が登録されてましたし、「.jp」じゃなくて「.ee」の私個人専用のエストニアのメールアドレスも付与されていました。
さて、エストニアの電子国民になったのはいいけど、実は何ができるのか、いまいちよく分かってません。
起業しなければ、特に何のメリットもないようです。
起業すれば、税金などの恩恵を受けることができそうですので、まずは、自分の事業を考えるのが先です。
その他、エストニア政府は電子国家用の暗号通貨の導入も検討されているようですので、それも楽しみです。
これから、新しいことがわかりしだい、情報を提供いたしますね。
ではでは。
Head aega. (ヘアド アエガ)
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