お金は銀行に預けるな 2013年度版
公開日:
:
本
「お金は銀行に預けるな」
6年前、こういう衝撃なタイトルの本とともに、さっそうと勝間和代さんが旋風を巻き起こしたのは記憶に新しいです。
私たちの多くは、いまだに、株はギャンブル、預貯金は安全だという考え方に支配されています。
学校や家庭では投資のことは誰も教えてくれません。
だから、社会に出たとたんに知識がないものだから、独身なのに定期付終身の生命保険に加入したり、頭金なしで高額な住宅ローンを組んだり、銀行員さんがすすめてくれるという理由だけでよく分からない商品を購入したりします。
そんな金融リテラシーのない人たちは、勝間さんのこの本で目が覚めたことでしょう。
そして、今回は、その続編。
アベノミクスのおかげで、最近投資に興味を持った人が増えています。
投資を始めたいんだけど、何からどうしたらよいかしら?
っていう投資初心者の方向けに、改めて、勝間さんが投資のトの字から教えてくれます。
なんと、Kindleで100円
お金は銀行に預けるな 2013年度版 (1コインキンドル文庫第5巻) | |
本書は、月曜日から日曜日という7章だてで、
1日1章読めば、7日で投資が学べるという構成になってます。
[月曜日]リスクとリターンの関係を理解する
[火曜日]ドルコスト平均法の本質
[水曜日]ドルコスト平均法に向く人、向かない人
[木曜日]何を買えばいいのか
[金曜日]いつ売ればいいのか
[土曜日]それでもアクティブ投資をしたい人へ
[日曜日]「市場は予測できない」という前提をもう一度理解すること
この本の主張を1行で総括すると、
コストの安いインデックス投信を、
ドルコスト平均法で坦々と買い続けること
あれ?
なんか、投資という割には、地味だなー。
なんか、もっと、パーッと、新興国の株式とか、コモディティがどうじゃこうじゃとか。
そんな派手なのを期待しとったんだけどねー。
と思うかもしれません。
たしかに、ドルコスト平均法は、地味です。
めちゃくちゃ地味です。
でも、とても効率的ですし、楽チンです。
いつ何を買えばいい?
売り時はいつ?
とか、そんなことに悩んで毎日ハラハラ過ごす必要はなく、
上がっても、下がっても、一定額を買い続ける。
ただそれだけ。
買って、ほっておく
BUY & HOLD
そういえば、こんなこと言ってた人もいたなあ。
BUY & FORGET
なんか、無責任な。
だって、株がいつ上がる下がるなんて誰にも分かりませんもの。
でもですよ。
地味だけど、よく考えたら、凄いですよ。
だって、
同じ金額を買い続けるということは、
相場が一時的な要因で下がりすぎたときは、割安なのをたくさん買えるし、
相場が過熱して上がり過ぎたときは、買うのを控えめにしてくれるんですよ。
そんなことを意識しないでやってくれるのが、ドルコスト平均法なのです。
さすが、ドルコスト平均法さん!
そうはいっても、インデックス投信は面白くないって?
たしかにそうかもしれませんが、
断言しましょう。
素人はアクティブ投信で儲けることはできません。
たまたまはあるかもしれませんが、続きません。
これからは、私見。
アクティブ投資?
どうせ大した金額しか投資できないのに、儲かるとか儲からないとか、考える時間が無駄です。
たまたま投資金額10万円が20万円になったからって、それがどうしたの?ってこと。
そんな時間を費やすくらいなら、投資はドルコスト平均法にまかせて、自分自身に投資し自分自身の市場価値を高める方が、もっと効率的な投資だと思います。
最後に、これも私見。
食わず嫌いで投資をやろうとも理解しようともしない人。
郵便貯金や銀行預金が無尽蔵に利息を供給してくれると盲目的に信じている人。
最新のデータでなくてあれですが、2010年3月の日経新聞の記事によると、
銀行預金の23%は国債、郵便貯金の80%は国債にまわってます。
つまり、
あなたの預けた銀行預金100万円のうち、23万円は国に行ってます。
あなたの預けた郵便貯金100万円のうち、80万円は国に行ってます。
言い過ぎかもしれませんが、何に遣われるかよく分からない「死に金」になっている状態です。
それよりも、せっかくなら、民間で実際にお金を必要としている人、
そのお金を、私たちの生活の向上や人類の発展のために尽くしてくれる人に渡したいと思いませんか。
そして、めぐりめぐって、その成長や発展は、私たちに帰ってきます。
それが「生き金」というものです。
それを簡単にできる仕組みが、株式投資なのです。
株式投資が怖ければ、投資信託があります。
儲ける儲けないとか短絡的な発想でなく、
社会全体、人類全体のために、余剰資金を株式投資で運用するほうがいいと思います。
その1歩が、インデックス投信のドルコスト平均法なのです。
まずは、やってみないと分かりません。
さあ、さっそく口座を開きましょう!
【参考図書】
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書) | |
勝間 和代 |
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