中国のITサービスを体験してみた(その2:自転車シェアリングサービス Mobike )
公開日:
:
最終更新日:2017/12/18
シェアリングエコノミー, スマホ, 中国, 深圳 ITサービス, Mobike, 中国, 自転車シェアリングサービス
中国のスマホ社会は、日本の何歩先も進んでると言われています。
前回のブログで取り上げたスマホ決済が進んだおかげで、いろいろなサービスが広がりました。
その代表的なサービスとしてマスコミで度々取り上げられるのが、自転車シェアリングサービスです。
今回は、世界最大の自転車シェアリングサービスの「Mobike」の体験記を綴ります。
中国の都市部では、街の至る所にレンタル自転車が置いてあります。
うわー
では、早速利用してみましょう。
専用アプリをダウンロードします。
自転車の前方のQRコードからもダウンロードサイトへ飛びます。
中国の電話番号を入力し、SMSに送信されたPIN(パスワード)を入力します。
※中国の電話番号はSIMカードを購入したら取得できます。
299元のデポジットが必要ので、WeChatPay(微信)で支払います。
WeChatPayなどの中国の決済サービスを持ってないと使用できません。
パスポートと一緒に自撮りした写真を送ります。
あとは、審査を待ちます。
私の場合、10分程度で承認がおりました。
さあ、早速利用しましょう。
自転車がどこにあるか地図に表示されます。
都心部は、すごくあるので、地図で探すまでもないですが。
よし、これに乗ってみよう。
サドルの下のQRコードに自分のスマホを合わせます。
ロック解除!
イエーイ!
この写真は、通りすがりの地元民に撮ってもらいましたが、怪訝な顔をされました。
なんでこのオッさんは自転車と一緒に記念撮影したがるんだ?
大都会深センの街を颯爽と駆け巡ります。
気持ちいいぜー
30分くらい乗ると、さすがに疲れました。
そろそろお昼なので、そこらへんの食堂に入ろうと思います。
乗り捨てオーケーなので、好きなところで自転車を止めて、鍵をロックしますと、サービス終了となります。
経路、距離、CO2排出量、消費カロリーが表示されます。
途中で写真撮ったり、スマホの地図見たりしてたので、32分でたった2キロしか走ってなかったようです。
乗りごごちは、可もなく不可もなくといったところですが、「どこでも乗り捨てしてもいい」というところが強力です。気が向いた時に乗れるし、気が向いたところで乗り捨てできるからです。
どこに乗り捨ててもいいという手軽さと、30分2元(約30円)という安さ、支払いはスマホで自動決済という便利さで、爆発的に普及しているのです。サービス開始以来たった14ヶ月で利用者は1億人を突破したそうです。
ただ、どこでも乗り捨てできるというので、負の面もあります。
上り坂手前で、みんな乗り捨てるので、こんな状態のところも。
不法投棄状態。
急速に普及したサービスには、負の側面もあります。
ウォール・ストリート・ジャーナルのこの記事参照
「中国のシェア自転車、急増で悲惨な運命」
http://jp.wsj.com/articles/SB10352219306287233570804583063854080347428
これは、このサービス特有の問題ではなく、わが国でも放置自転車問題はあるので、これだけを切り取って良し悪しを論じるのは意味はありませんが。。。
さて、
2011年に「シェア」という本がベストセラーになって、約6年。
ついに、ここまで来たのかという衝撃を禁じ得ません。
ほとんどの人間がスマホを持つからこそ、
ほとんどの人間がインターネットに繋がるからこそ、
シェアリングサービスがここまで世界中に広まりました。
なぜか日本では シェアリングサービスがあまり盛り上がっていませんが、Mobikeは今年中に福岡と札幌でサービスを開始する予定です。
わが国で自転車シェアリングサービスが受け入れられるかどうか、今後の動向に注目です。
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