まず、ルールを破れ ~すぐれたマネージャーはここが違う
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本
ギャラップ社が25年100万人以上に実施した調査によれば
「才能がある従業員に必要なものは、すぐれたマネージャーである」
という結論に達した。
では、すぐれたマネージャーとは何か?
8万人以上の優秀なマネージャーへの調査の結果がこの本だ。
すぐれたマネージャーは常識的・伝統的なルールをことごとく打ち破っている
(己の欲するところ人にもこれを施せという黄金律を無視する、えこひいきする、業務のできない部下を助けない)
ことに驚かされる一方、
マネージャーはとても難度の高い業務であることを改めて認識させられる。
マーカーを引いた箇所を一部抜粋
●すぐれたマネージャーに共通する考え方
人はそんなに変わりようがない。
足りないものを植え付けようとして時間を無駄にするな。
そのなかにあるものを引き出す努力をしろ。
これこそ本当に難しい。
●すぐれたマネージャーの共通点
①才能で人を選ぶ (経験・知識・意思の強さでは選ばない)
※ここでいう才能とは「だれもが認める非凡な能力」ではなく、
「考え方・感じ方・行動の習慣パターン」のことである。
②成果を適切に定義する (適切な手順を定義するのではない)
③部下の強みを活かすことに専念する (弱点に注目するのではない)
④部下の強みに適した場所を探り当てる。(単に梯子を上に継ぎ足す(昇進させる)のではない)
●マネージャーはリーダー予備軍ではない
マネージャーとリーダーの仕事は本質的に違う
●マネージャーの基本的な責任
部下の個人的な成長を助けるのではなく、
組織のパフォーマンス達成に専念させること。
●梯子を一段登れたからといって、もう1つ上の段も昇れるとは限らない。
・旧来型のキャリアパスの致命的な間違いは、
豊富な経験を積むことによってますます魅力的な人材になるという考え方。
すぐれたマネージャーは、それが部下のキャリアを成長させる力にはならないと考えている。
・すぐれたマネージャーは優秀さを発揮した部下に対しては、昇進ではなく、「新しいキャリア」を考えている。
「弱み」を修正することよりも「強み」を活かすということは、
先日読んだドラッカーの本、スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」にも書かれており、
大変興味深い点である。
(個人だけでなく企業も「強み」にフォーカスしろと「ブルーオーシャン戦略」でも述べている)
ややもすれば、我々は人間の弱点に注目し、型に当てはめようとするが、
そもそも持って生まれた特性を修正することは、不可能で無駄な時間。
「しっかりやれ!努力しろ!」
と弱点を批判するのは何も考えなくていいので楽だし、
「ちゃんとやれと言ったじゃないか。何でできないんだ。努力不足だ!」
と部下に責任を転嫁できる。
マネージャーは単に威張ってるだけじゃダメ。
組織のパフォーマンス達成のために部下の強みを活かすことを考えなければいけない
とても難しい業務なのだと、改めて気付かせてもらいました。
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